愛川欽也さん訃報に「アド街」スタッフ追悼…「前を向かなければ」
肺がんのため亡くなった俳優の愛川欽也さんの訃報に際し、愛川さんが20年間司会を務めたテレビ番組「出没!アド街ック天国」(テレビ東京系)の林祐輔プロデューサーが、17日にコメントを発表。「突然の訃報に、ただ、ただ驚いています。20年間、1回も休むことなく『アド街』を支えてくださった愛川さんの偉大さ、強さ、そして優しさを、いま改めて感じずにはいられません」と明かしている。同追悼文は「~愛川欽也さんのご逝去について~」として番組オフィシャルサイトにも掲載されている。
林プロデューサーは続けて、「この悲しみに、下を向いていると、『なにしょんぼりしてんだ!』と愛川さんの声が聞こえてきそうで、涙を振り払い、前を向かなければ、とも思います。放送1000回の収録で、何度もおっしゃった『街を作るのは、建物じゃなく人なんだ』という言葉。そのメッセージを胸に、『アド街』が、より一層いい番組になるよう、スタッフ一同、努力していきたいと思います。心よりご冥福をお祈りいたします」と愛川さんとのエピソードを交えつつ、追悼の意を表している。
17日、愛川さんの所属事務所はファクスを通じて、15日午前5時11分に愛川さんが亡くなったことを報告。愛川さんは肺がん発覚後、本人のたっての希望で入院せずに自宅で療養しており、息を引き取る直前まで仕事への情熱を語っていたという。愛川さんは「出没!アド街ック天国~1000回記念!20年の秘蔵&衝撃映像SP~」を最後に突然降板し、体調不良のうわさが流れていたが、最後まで愛川さんが病状を明かさなかった理由について、所属事務所は「最期まで仕事に復帰する可能性に懸けていた本人の強い希望で病状を伏せておりました」とコメントしている。(編集部・井本早紀)