竹中直人、鬼教師に成り切りスカパラをしごき倒す!
俳優の竹中直人と世界を舞台に活躍するバンド・東京スカパラダイスオーケストラ(以下、スカパラ)が21日、都内で行われた映画『セッション』の公開記念イベントに出席。本作でJ・K・シモンズ演じる鬼音楽教師フレッチャーに衝撃を受けたという竹中が、得意のものまねで和製フレッチャーに成り切り、「トンカツ! ギョーザ!」と叫びながら、スカパラのドラマー(茂木欣一)をしごき倒すという一幕があり、会場は爆笑と興奮に包まれた。
本作は、第87回アカデミー賞3冠をはじめ世界の映画賞を席巻した音楽ドラマ。ジャズドラムを学ぼうと名門音楽学校に入った青年ニーマン(マイルズ・テラー)と、彼にすさまじいスパルタ的指導を行う教師フレッチャー(J・K・シモンズ)の白熱した姿を追い掛けていく。
会う人ごとに本作を猛烈にすすめているという竹中は、「ものすごく興奮しましたね。芝居に圧倒されたし、この映画をたった19日で撮り終えたことにも驚いた」と早くもハイテンション。さらに、「なんといってもフレッチャー。鬼教師ですが、愛がありましたね。とにかく演奏シーンもすごかったなんてもんじゃないし、この映画どうなっちゃうんだろーって。もー、ビックリ! ビックリ!」とはしゃぎまくった。
竹中の爆笑トークが終わると、今度はスカパラによる生演奏がスタート。同バンドの代表曲でもある「ハプニング」「スキャラバン」が演奏され、会場は一気にライブハウス状態に。するとそこへフレッチャーに成り切った竹中が乱入し、ドラマーの茂木に映画のワンシーンさながらに熱血指導を施した。
息を切らして“スペシャル・セッション”を演じ切った二人は、達成感に満ちた様子。指導を受けた茂木は、「映画を1本撮り終えたような気分。目力がすごかった!」と汗をかきながらも満面の笑み。一方の竹中は、「昔はスカパラと一緒によくライブをやっていたね。海パン一丁で走り回ったりしたこともあったんですが、来年はシモンズと同じ60歳になっちゃうし。体にズシーンときちゃって、今、耳鳴りみたいなのがしてる」と苦しそうにしながらもすがすがしい表情を見せていた。(取材:坂田正樹)
映画『セッション』は公開中