菅田将暉、本番中にイラッとして城田優を本気ビンタ!?
映画『明烏 あけがらす』で共演した菅田将暉・城田優・ムロツヨシが、舞台さながらの長回しに挑んだという撮影のウラ話を明かした。
映画『HK/変態仮面』、ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズなど、独特のギャグセンスで人気を博す福田雄一監督が手掛けた本作は、東京・品川のホストクラブ「明烏」を舞台に、借金返済に追われる売れないホスト・ナオキ(菅田)と、頼りにならない仲間たちが繰り広げるシチュエーションコメディー。福田組に初参加した菅田は、「僕の予想を超えてくるだろうな、という予想通りの現場でした。台本にはない動きをやることもあって、自分が何をするのか試されているような気分でした」と撮影を振り返る。
すると、ナオキの同僚で人気ホスト・アオイ役の城田が、「菅田くんはすごく対応力がある。僕がナオキに5万円を貸すシーンで、『5万円マジもってるんす……』とかアドリブで引っ張って、『……1万円しかねえっす』って言ったら、その瞬間に菅田くんが僕をビンタしたんです。そのリアクションが最高に面白いんですよ」と菅田を大絶賛。それを受け、「単純にイラッとしちゃいまして。でも、ミュージカルの第一線でやっている城田さんの言霊もすごかったです。すごい破壊力で目を開けていられなかった(笑)」と語る菅田。二人は役者同士の固い信頼関係を築いていたようだ。
また、福田組の常連役者で、明烏の店長を演じたムロは、「福田さんは役者が現場で発信するものを信用してくださるので、僕たちは自由に動けて楽しめる。そこが福田組の特色ですね」と先輩らしくまとめつつ、「ただ、菅田将暉の役者人生として、この現場はぜひ忘れてほしい。城田優も、すでに捨てるべきところだとわかっていると思う。何のプラスにもならないから(笑)」と、後輩たちにずっこけアドバイス。「いやいや、大事にしたいですよ」と苦笑いをする菅田と城田の瞳は、福田組に参加できたことの喜びで輝いていた。(取材・文:斉藤由紀子)
映画『明烏 あけがらす』は5月16日より全国公開