忽那汐里、トルコの宮殿で会見 艶やかな着物姿で日本アピール
女優の忽那汐里(22)が現地時間28日、トルコ共和国・イスタンブールのユルドゥズ宮殿で行われた日本トルコ合作映画『海難1890』の制作発表会見に、田中光敏監督、トルコ人メインキャストのケナン・エジェらと共に出席した。本作で初めて海外での映画撮影を行った忽那は、艶やかな着物姿で登場し日本をアピール。「日本でもトルコでも共演者やスタッフの熱意を感じながら仕事ができました」と万感の思いを語った。
本作は、1890年にオスマン帝国最初の親善訪日使節団を乗せた軍艦が和歌山県串本町沖で海難事故に遭った「エルトゥールル号遭難事件」と、1985年のイラン・イラク戦争時にトルコ人によって行われた「テヘラン邦人救出」を題材に、友好125周年を迎える日本とトルコ両国の歴史の裏に隠された知られざる物語を描く作品。昨年12月に日本パートの撮影をスタートし、今月7日からトルコでの追加撮影が行われた。
この日、会見が開かれたユルドゥズ宮殿は、エルトゥールル号を日本に派遣したアブデュルハミト2世が居住していた宮殿で、この場所で映画の会見が行われるのはトルコ映画史上初。田中監督は「エルトゥールル号と、1985年のテヘランでのトルコの方たちによる日本人救出を描いたこの作品に、日本とトルコの俳優さんたちが命を吹き込んでくれています。この作品に参加してくださったトルコの皆さんに感謝いたします」とあいさつした。
現在、11月のトルコ先行公開に向け、制作も佳境に入っている本作。忽那は、海難事故当時の紀伊大島樫野村に住み、主人公で医師の田村(内野聖陽)をサポートする女性・ハルと、テヘランにある日本学校の教師でテヘラン脱出のため大使館に掛け合う女性・春海の2役を演じる。(編集部・中山雄一朗)
映画『海難1890』は12月全国公開予定