伝説のコメディーグループ、モンティ・パイソンのメンバーが結集!
トライベッカ映画祭(Tribeca Film Festival 2015)で、英国を代表する人気コメディーグループ、モンティ・パイソンのメンバー、エリック・アイドル、テリー・ギリアム、テリー・ジョーンズ、ジョン・クリーズ、マイケル・ペイリンが記者会見に登壇し、過去の活動や個人的な価値観について語った。
【シーン写真】『モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 ~グレアム・チャップマン自伝~』
モンティ・パイソンの伝説について、ジョン・クリーズは「今では、僕らはそれほど面白くないから、当時の栄光を絞り出しながら、なんとか生きているよ! ある意味、その生き方が伝説だね!」と笑わせた。
映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』の公開から40年になることについてエリック・アイドルは「ここニューヨークで40年前にあの映画を公開した。あの時、僕は初めてニューヨークに来たんだ。(配給会社が前日に)2人の男にお金を払ってアーサー王が着るようなローブをまとわせ、(台車に乗せた)ココナッツを運ばせて5番街を往復させた。その台車には“『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』、最初の1,000人の観客には無料のココナッツ!”と記されていたよ」と当時を振り返った。さらに、テリー・ギリアムは「その観客の中には、ジョン・ベルーシ、ギルダ・ラドナー、ビル・マーレイらがいた。もっとも、彼らはすぐに僕らのキャリアを追い越し、われわれを置き去りにしたけれどね(笑)」と笑顔で語った。
今日のコメディアンで称賛に値する人物について、テリー・ジョーンズは「エディ・イザードだね」と答えると、マイケル・ペイリンは「スティーヴ・クーガンさ」、テリー・ギリアムは「キー&ピールは面白いと思う」と語り、最後にエリック・アイドルは「『サタデー・ナイト・ライブ』は、40年間コメディーの学び場所だった。毎週土曜日にコメディーを行うことこそ、ベストなトレーニングだった。もっともヒドい題材ではあったがね」と彼なりの評価をしているようだ。
平均年齢70歳を超え、1時間という記者会見にもかかわらず、最後まで記者たちを笑わせようとする精神には驚かされた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)