カルト作『CUBE』のリメイク企画が始動
謎の立方体に放り込まれた男女が出口を求め、全編密室劇で展開する奇抜な設定が人気を博し、日本でもミニシアター系としては異例のヒットを記録した映画『CUBE』(1997)のリメイク企画が進行していることがわかった。The Hollywood Reporterが報じた。
リメイク企画はライオンズゲートによって進められており、監督はこれで長編映画デビューとなるサマン・ケシュが務めるという。製作は、『ザ・リング』『LEGO(R)ムービー』などのプロデューサーであるロイ・リーと、『プロメテウス』の脚本家ジョン・スペイツが担当するとのこと。
カナダで製作された『CUBE』は、目が覚めると謎の空間に閉じ込められていた男女が、人体も切断できる鋭利なワイヤーや硫酸などの薬品噴射などの恐ろしい殺人トラップが張り巡らされたその場所から、脱出を試みようとするスリラー映画。終始漂う緊迫感や人間の醜い本性を描いたドラマのほか、登場人物たちが前後左右上下に設置された扉を抜けて立方体の部屋から移動しても、また立方体の部屋に出るという、同じセットを使い回して撮影できるシンプルな舞台設定が映画界に衝撃を与え、メガホンを取ったヴィンチェンゾ・ナタリ監督の名を一躍有名にした。低予算ながら世界中でヒットし、続編も作られている。(編集部・井本早紀)