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スティーヴン・キングの息子が語るダニエル・ラドクリフ主演の新作とは?

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原作者兼脚色のジョー・ヒル
原作者兼脚色のジョー・ヒル - Albert L. Ortega / Getty Images

 映画『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフ主演の待望の新作『ホーンズ 容疑者と告白の角』について、原作者兼脚色のジョー・ヒルが語った。

【動画】ダニエル・ラドクリフにツノが!『ホーンズ 容疑者と告白の角』

 本作は、恋人メリン(ジュノー・テンプル)の殺害容疑を掛けられたイグ・ペリッシュ(ダニエル)が、突如生えてきた角の秘めた力を使って、真犯人に迫っていくというストーリースティーヴン・キングの息子ジョー・ヒル原作の「ホーンズ 角」を、映画『ピラニア3D』のアレクサンドル・アジャが映画化した。

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 原作には宗教的要素があったが、映画ではその部分をトーンダウンしたのか。ヒルは「トーンダウンしているかどうかはわからないが、今作では観客に対して宗教的な概念を植え付けることがないように、適度に宗教的要素を含めた。イグは愛情があって、世話好きで、人のことをよく考えるタイプで、恋人メリンも同様で、お互いにキリストの理想主義みたいなものを持っているが、メル・ギブソンの映画『パッション』のような宗教映画ではないよ(笑)」と否定する。

 好きなシーンについては「イグとメリンが別れるシーンがあるが、深く愛し合っているにもかかわらず、お互いがつらく、苦しげな言葉を発してしまうんだ。観客は、彼らがまるでお互いの体に、ナイフを何度も突き刺しているのを見ている感覚にさせられる。映画や本でも、悪意によって悪いことが起きるのを描くことは簡単だが、世の中には正しいことをしようとして苦しむこともある。憎しみによって苦しむよりも、愛によって苦しむこともあることを(今作で)知ってほしい」と語った。イグとメリンの関係が変化していく点も見どころだ。

 ホラー、ロマンス、ドラマとさまざまなジャンルが交錯していることについて「個人的にはさまざまなジャンルを描いた意欲的な作品が好きだ。通常のホラーのキャラは、どこか一貫したものばかりだが、今作がホラー映画とは決していえないのは、本作のキャラが多面性を持っているからだ。僕のホラーの概念は、人々にショックを与えたり、気持ち悪くさせたりすることではない。観客がキャラを支持でき、さらにそのキャラの苦しみさえも理解できるものだと思う」と語った。

 映画は、型破りな役に挑戦したダニエルの演技と、さまざまなジャンルを交錯させてつづったジョーの脚色も見どころの作品。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

映画『ホーンズ 容疑者と告白の角』は公開中

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