「頭文字D」とプロレーサーにまさかの共通点!白熱カーバトルの評価は?
公道最速を目指す若者たちのカーバトルを描いたアニメ映画『新劇場版 頭文字[イニシャル]D Legend2 -闘走-』のスペシャルトークショーが20日、都内で行われ、“美しすぎるレーシングドライバー”の異名を持つカーレーサーの塚本奈々美と現役ドライバーの谷口信輝、片岡龍也が出席。幾度となく繰り返される白熱のカーバトルシーンをプロレーサー目線から辛口に評価。愛あふれるトークを繰り広げた。
本作は累計発行部数4,860万部を誇る人気コミックの新劇場版シリーズ3部作の第2弾。谷口は、連載当初から原作を愛読していたことを明かし、「若いころ、まさにこの映画の主人公のようにハチロク(AE86)に乗っていまして、今では大きい声では言えないのですが同じように峠を走っていて、何と主人公と同じく豆腐屋で働いていたんです。僕とリンクするところの多い漫画だなって思っていました」と告白。
その上で本作のテクニック部分における描写については辛口評価。主人公が挑戦する、車に積んだ紙コップの水をこぼさずにドリフトに挑戦するシーンについて「あんなのできるわけないだろう」と笑顔で一刀両断。また前輪を軽く溝に当てて曲がる「溝落とし」や、片手をガムテープでハンドルに縛って行うガムテープデスマッチについても次々に否定的な見解で切り捨てた。
最初こそ「わたしもコミックを読んでいて、本当にこんなことできるのかなって思っていました」と谷口に同調していた塚本だが、GT-Rにハチロクが勝つシーンに関して谷口が「ドライバーのレベル差が相当ないと難しい」と言い、「簡単に言えばあれは漫画」とばっさり切り捨てると苦笑い。最後は「あんまり夢を壊さないでください!」と谷口を制止していた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『新劇場版 頭文字[イニシャル]D Legend2 -闘走-』は5月23日より全国公開