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黒沢清監督、カンヌある視点部門で監督賞日本人初受賞!深津絵里&浅野忠信共演作『岸辺の旅』

第68回カンヌ国際映画祭

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「ある視点」部門監督賞に輝いた黒沢清監督 ※画像は現地時間17日のフォトコール時のもの
「ある視点」部門監督賞に輝いた黒沢清監督 ※画像は現地時間17日のフォトコール時のもの - Dominique Charriau / WireImage / Getty Images

 フランスで開催中の第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の授賞式が現地時間23日に行われ、日本から正式招待されていた黒沢清監督が、深津絵里浅野忠信を主演に迎えた映画『岸辺の旅』で日本人として初めて監督賞に輝いた。黒沢監督は2008年に映画『トウキョウソナタ』で同部門の審査員賞を獲得しており、同部門で7年ぶり2度目の栄誉に輝いた。

【写真】深津絵里、背中が開いた黒ドレスでカンヌに登場!

 授賞式の壇上に立った黒沢監督は、満面の笑みを浮かべながら、英語で「本当に驚いています」と一言。その後、日本語で「ささやかな、地味な作品の中から輝きを発見してくれたのだと思います。それが、カンヌ映画祭なのだと思います」と感慨深げにコメントした。

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 同作は、作家・湯本香樹実の同名小説を映画化したラブストーリー。3年間行方不明だった夫がふいに帰宅したことをきっかけに、空白の時間を取り戻すように旅に出る夫婦の姿を描き、深津と浅野が複雑な夫婦愛を体現した。

 「ある視点」部門は、コンペティション部門と並ぶ映画祭公式部門の一つ。各国から、独自の観点で描かれたさまざまなスタイルの作品が選出される。今年、最高賞にあたるグランプリを獲得したのは、アイスランド映画の『ラムズ(英題) / RAMS』。日本からは河瀬直美監督作『あん』も招待されていたが、惜しくも受賞を逃した。最高賞パルムドールを競うコンペティション部門の授賞式は現地時間24日に開催。邦画唯一の出品作となる、是枝裕和監督作『海街diary』の受賞に期待がかかる。(編集部・入倉功一、取材:市川遥)

第68回カンヌ国際映画祭は24日まで開催
映画『岸辺の旅』は10月1日よりテアトル新宿ほか全国公開

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