広瀬すず、初カンヌを満喫「楽しかった」
女優の広瀬すずが27日、都内で行われた映画『海街diary』の写真集発売記念イベントにメガホンを取った是枝裕和監督、撮影監督を務めた瀧本幹也と出席した。本作は、先日行われた第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されており、3人そろって帰国したばかり。惜しくも受賞はならなかったものの、広瀬は「楽しかった」と笑顔を見せた。
鎌倉に暮らす3姉妹(綾瀬はるか・長澤まさみ・夏帆)と父親が残した異母妹(広瀬)が、それぞれ複雑な思いを胸に共同生活を送る中で、家族の絆を深めていく姿を描いた本作。初めてのカンヌについて広瀬は「映画の街だったなっていう印象でした」と感想を述べ、「緊張とかはまったくなくて、お姉ちゃんたちといつもと違った雰囲気の衣装で、あのレッドカーペットを歩けて、すごく楽しかったし、うれしかった」とにっこり。
是枝監督も「今回、4姉妹の付き添いというほどではなかったんですけど、4人をあの舞台に連れて行けて幸せな時間だった」と述べると、カンヌでの広瀬の様子を「すごく楽しんでいましたよ。すずは落ち着いているので、記者会見でも一番しっかり受け答えができていたし、何の心配もせずに見ていました」と紹介。現地では広瀬をパンナコッタのおいしい店に連れて行ったといい、「すずちゃんと二人で街歩きという状況になるとは思ってもみなかった」とうれしそうに語った。
また、映画の撮影と並行して瀧本が撮ったスチールを一冊にまとめた本写真集については、「映画はああいう映像だけど、写真にすると、『あ、こんな表情もあるんだ』ということをわたし自身がすごく感じたし、伝わるものがありました。本当にすてきな写真ばかり」と広瀬。公開が近づく映画についても「がっつり映画に出演したのは今回が初めて。どんどん観てもらえる日が近づくんだなって楽しみにしています」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『海街diary』は6月13日より全国公開、写真集「海街diary」は発売中