綾野剛、沢尻エリカを称賛「もう“エリカ様”じゃない」
俳優の綾野剛が30日、TOHOシネマズ新宿で行われた映画『新宿スワン』初日舞台あいさつに共演の沢尻エリカらと出席した。綾野は壇上で沢尻の熱演を称えると「もう“エリカ様”じゃないですよ。この10年間で一番かわいい沢尻が見られます。エリカちゃんでした」としみじみ。客席には沢尻ファンも多数駆け付け、「エリカ様～！」と声援を送ったが、綾野は「次からはエリカちゃんで！」と一蹴。一緒に登壇した伊勢谷友介も隣で「（沢尻は）10年間、いろいろあったからね～」とニヤニヤ。沢尻の成長に感慨深げな様子だった。
新宿・歌舞伎町で水商売の仕事をあっせんするスカウトマンたちのし烈な争いを描いた本作。舞台あいさつには山田孝之、金子ノブアキ、深水元基、山田優、園子温監督、脚本を手掛けた鈴木おさむらも参加し、豪華メンバーが勢ぞろいした。
鈴木は夫人の森三中・大島美幸が臨月であることに触れ、「初日に観てくれと頼んだんですけど、いい男がたくさん出すぎていて、産気づきそうだからと断られました」と明かす。山田優は夜エアコンをつけたまま寝ていたそうで声がかれており、皆から「フリーザみたいな声」とからかわれて「ごめんなさい」と苦笑い。
綾野は山田孝之と夫婦漫才のようなトークを繰り広げた。先日、劇中の山田のものまねメイクをタレントのざわちんが披露して話題になったばかりだが、のっけから「今日は山田が来られなかったので、代わりにざわちんが来ました」と綾野が言うと、ざわちんを意識した黒マスクを着けて登場した山田も、綾野が「渾身（こんしん）の一作であることは間違いないです。共演者が共犯者になってくれました。4番バッターが集まっている中での闘いでした」と真面目に語っている最中に、「俺は4番じゃないと思いますよ」と食い下がるなど和気あいあい。山田は綾野との仲の良さについて「お互い（仕事面で）得するので」と毒づいて盛り上げていた。（取材・文：名鹿祥史）
映画『新宿スワン』は全国公開中