『クレしん』原恵一、「まどマギ」新房昭之…一流アニメクリエイターが語る至高の映画!
『映画クレヨンしんちゃん』シリーズの原恵一や、「魔法少女まどか☆マギカ」の新房昭之など、日本が誇る一流アニメクリエイターたちが、自身の原体験となった映画をリストアップし、その影響を語り尽くすムック本「アニメクリエイターの選んだ至高の映画」が洋泉社から発売された。
同書は、洋泉社が発行する映画専門雑誌「映画秘宝」と、アニメ雑誌「オトナアニメ」とのコラボレーションによって誕生したムック本。第一線で活躍する、日本アニメの根幹を支えるクリエイターたちが、自身の掲げるテーマに沿って、思い入れのある映画をピックアップ。各作品にまつわる原体験やこだわりが、インタビュー形式でつづられている。
幼少のころ「怪奇テイスト」に惹(ひ)かれていたという「まどマギ」の新房監督が、『エクソシスト』『遊星からの物体X』といったホラー映画をピックアップすれば、「いつか戦争アクションを作りたい」という原監督は、『プラトーン』『遠すぎた橋』など名作戦争映画をチョイス。また「カウボーイビバップ」「残響のテロル」の渡辺信一郎は「禍々しい」をテーマに選んだ、『太陽を盗んだ男』『気狂いピエロ』といった作品について思い出を振り返るなど、各監督の個性を反映したような作品が紹介されている。
そのほか、梅津泰臣(「カイト」)、湯浅政明(『マインド・ゲーム』)、今石洋之(「天元突破 グレンラガン」)、中村健治(「GATCHAMAN CROWDS ガッチャマン クラウズ」)、水島精二(『楽園追放 -Expelled from Paradise-』)など、総勢20名のクリエイターが集結。選ばれた中には、映画ファンにとってはおなじみの作品も多いが、鑑賞当時の思い出や演出家として受けた影響などから、各々の監督の創作の秘密にまで迫る、映画ファン必携の一冊になっている。(編集部・入倉功一)
洋泉社MOOK「アニメクリエイターの選んだ至高の映画」は発売中 価格:1,600円+税