『007』シリーズの映画化権、争奪戦へ
世界的に人気を誇る『007』シリーズの映画化権をめぐり、ハリウッドのスタジオが争奪戦を起こしそうだとVarietyが報じた。
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これまで米ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントはMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)と共に映画『007/カジノ・ロワイヤル』『007/慰めの報酬』『007 スカイフォール』などを手掛けてきたが、新作『007 スペクター』を最後にその権利の期限が切れるため、同スタジオが引き続き製作するか、新たなスタジオが権利を獲得するか、その動向が注目を浴びている。
もっとも関係者の情報によると、MGMの会長ゲイリー・バーバーと米ワーナー・ブラザースのCEOケヴィン・ツジハラが親密な関係を築いており、ワーナーが新たなスタジオとして同シリーズの映画化権を獲得する可能性が高いようだ。ちなみにMGMとワーナーは、『ホビット』シリーズを共に手掛けてきた。
今回の件についてソニーの映画部門会長トム・ロスマンは「現実にソニー・ピクチャーズは、ジェームズ・ボンド作品によって素晴らしい興行を収めてきた。もちろん、われわれソニーも(権利)争奪戦に参戦するが、正直言ってこの業界の誰もが同様のことを考えている」とコメントしている。果たしてどのスタジオが映画化権を獲得するのだろうか? (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)