野村周平、声優デビューに手応え！『台風のノルダ』公開に自信の表情
俳優の野村周平が5日、声優デビューを果たしたアニメーション映画『台風のノルダ』の初日舞台あいさつに新井陽次郎監督、キャラクターデザイン・作画監督の石田祐康と共に出席した。野村は「声優は初めてでどうしていいかわからなかった。難しかったです。監督と話し合いながら演じていった」と初アフレコの様子を語った。
台風と共に現れた謎の少女と、二人の男子生徒の姿を追う本作。野村は主人公の少年のひとり・東の声を担当しており、アフレコについて「声だけの表現は難しかった。自分は役者なので、演技をしているとどうしても体が動いてしまって……」と述懐。一方で、「声だけを見られるなんて、恥ずかしいですね。でも、自信がないわけじゃないです」と手応えも感じている様子。そんな野村に新井監督からも「キャラクターに入り込むのがうまい」とお褒めの言葉が送られた。
また、新井監督と石田は満員の客席に向かい、それぞれ「完成させて世に送り出すことができて、こんなにたくさんの方に来ていただいて、感無量です」と感無量の表情。新井監督が、「キーワードは台風。幼少期のころ台風が来るとドキドキ、ワクワク感があった。それを映像に落とし込めたら面白いだろうなって。それと、男の子2人の友情が一番のテーマです」と作品について説明すると、野村も「いろんなものの動きがリアルに描かれている。自分の青春時代に戻らせてくれるような心温まる作品になっています」と作品の出来に自信をのぞかせた。
本作は、スタジオジブリの『借りぐらしのアリエッティ』『風立ちぬ』などにアニメーターとして参加した新井監督が『陽なたのアオシグレ』で話題を呼んだアニメ制作会社スタジオコロリドと共に作り上げた長編アニメ。劇場映画監督デビュー作品となる。台風の日に中学校に現れた不思議な少女と、二人の男子生徒の友情が描かれる。（福住佐知子）
映画『台風のノルダ』『陽なたのアオシグレ』は同時公開中