17歳の杉咲花、タッチの仕方がわからない…恋人役に戸惑い
女優の杉咲花が8日、都内で行われた映画『愛を積むひと』新婚さん限定試写&トークイベントに、佐藤浩市、樋口可南子、野村周平と共に出席した。数々のドラマや映画に出演し、天才的な演技力を披露している杉咲だが、恋人役には慣れていないようで、「どういうふうに相手にタッチしていいのかわからなくて……」と初々しい苦労を吐露し、会場を和ませた。
佐藤と樋口が夫婦役で共演した本作は、「日本でもっとも美しい村」の北海道・美瑛町を舞台に紡ぐ珠玉の愛の物語。亡き妻・良子(樋口)から届いた手紙に導かれるように、新たな人生を歩み始める夫・篤史(佐藤)を軸に、登場人物それぞれの温かな人間ドラマが、大自然の四季の移ろいと共に描かれる。
この日は、新婚カップル約50組が招待されており、プライベートで20年以上の結婚生活を送っている佐藤は、「今隣にいる人は当たり前にいてくれる人じゃない。いてくれるためにお互い努力していかなければいけない」とアドバイス。また、男性が年上の夫婦は「年をとると、あるときから(関係が)フラットになる。それ以降は女性の方が確実に大人になる。主従が、いや年齢が逆転する(笑)」と持論を展開。「だんだんエゴが出てきても、お互いを思いやる気持ちで、ここ(喉)まで出かかる言葉をどうのみ込んで変換するか。毒ばっかり吐いていると、いずれ嫌われちゃいますよ」としみじみ。
樋口も、「夫婦でも全部なんてわからない。でも、人よりも相手のことがわかる分、喜ぶことをなるべくして、嫌がることはなるべくしないことかなぁ」と夫婦円満の秘訣(ひけつ)を伝授した。
一方、野村の恋人を演じた17歳の杉咲は、「恋人関係とかよくわからなくて」ととまどいを告白。杉咲の「監督からも『ちょっと距離感が』と言われることが多くて、野村君に頼ってました」というかわいらしいコメントに、野村は「そんなこと言われると背中がかゆくなってきますね」と照れていた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『愛を積むひと』は6月20日より全国公開