ジョージ・ルーカス、ピクサー社長が率いたコンピューター部門発足の経緯を明かす
初公開映像で知る『スター・ウォーズ』撮影秘話
『スター・ウォーズ』シリーズが、初のデジタル配信を開始したことを記念して、日本初公開の映像「ジョージ・ルーカスのデジタル革命」が公開。その中でジョージ・ルーカスは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオおよびピクサー・アニメーション・スタジオ社長のエドウィン・キャットマルが率いたルーカスフィルムのコンピューター部門を設立した理由について明かしている。
第1作の『スター・ウォーズ』(1977)制作後、「デジタル配信の可能性を確信した」というルーカス。今後の映画の制作ツールになると判断し、コンピューター部門の設立に踏み切ったという。また「編集と視覚効果の作業を楽にするため」にデジタル編集システムやデジタル音響システム、さらにはレーザープリンターやCG制作用のコンピューターも開発したとのこと。デジタル編集システムに関しては、映像・音楽編集機器開発会社のAvid(アビッド)に売ったと語っている。
ルーカスは、「フィルムを切るよりも、デジタルでやる方が、編集作業が楽だということを証明した」と述べているが、その過程はとても大変だったよう。キャットマルは当時を振り返り、「当時ハイテク技術に注目したのは、ルーカスフィルムのみで、他社はあまり重視していなかった。ルーカスフィルムだけがリスクを冒して挑戦した。すなわちジョージがね」と彼の功績をたたえている。
今回の映像は残念ながら未収録ではあるが、シリーズ初となるデジタル配信(販売)では、同映像と同じく今まで発売されたビデオ、レーザーディスク、ブルーレイやDVDに収められていない未公開映像が1エピソードにつき2個ずつ収録。その中には「ホログラム&NG集」(『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』収録)、「失われていたインタビュー」(『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』収録)などが含まれている。(編集部・井本早紀)
『スター・ウォーズ』シリーズ6作は、デジタル配信・販売中