訃報『ロッキー』『レイジング・ブル』の名プロデューサー死去
映画『ロッキー』『レイジング・ブル』を手掛けた名プロデューサー、ロバート・チャートフさんが、米サンタモニカの自宅で膵臓(すいぞう)がんのため81歳で亡くなったことが、Varietyや複数のメディアによって明らかになった。
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チャートフさんは、『ロッキー』の製作パートナー、アーウィン・ウィンクラーと共に、チャートフ-ウィンクラー・プロダクションズを設立。ジョン・ブアマンの『殺しの分け前/ポイント・ブランク』、ジェームズ・カーン主演の『熱い賭け』、ロバート・デ・ニーロ、ロバート・デュヴァル共演の『告白』など数々の秀作を手掛け、近年では『テンペスト』『エンダーのゲーム』などの製作も担当していた。
また、チャートフさんとウィンクラーは、当時無名だったシルヴェスター・スタローンが執筆した脚本を気に入り、配給会社ユナイテッド・アーティスツを説得し、低予算の100万ドル(約1億2,000万円)で『ロッキー』を製作。その結果、アカデミー賞10部門にノミネートされ、世界で2億ドル(約240億円)を稼ぎ出し、その後4作以上も手掛ける大ヒットシリーズとなった。(1ドル120円換算)(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)