フー・ファイターズのデイヴ、ツアー中止を謝罪 6月いっぱい骨折の治療に専念
米人気ロックバンドのフー・ファイターズが、先週のライブ中に足を骨折したデイヴ・グロールの治療のため、6月に予定していたヨーロッパツアーの残りを全てキャンセルすることがオフィシャルサイトで明かされた。またデイヴは声明文を発表し、ファンに向かって謝罪した。
現地時間12日にスウェーデンで開催したライブ中、ステージから落下し右足を骨折したデイヴ。その日は一度ステージから離れ病院に行ったものの、ギプスをつけて再びステージに戻り、ライブを再開していた。しかし、症状は思わしくなかったようで、その後オフィシャルサイトを通じて、14日のピンクポップ・フェスティバルへの参加や16日にスイスで予定していたライブを中止することが公表されていた。
今回新たに発表されたのは、イギリスやベルギーで予定されていたライブの中止と、野外ロックフェスティバルのグラストンベリー・フェスティバルの参加の見合わせ。治療に専念するため、6月に予定していたライブは全て中止となった。
デイヴは声明文で、スウェーデンのライブ中にギプスをつけて舞台に戻り、「ウォーク」を歌いきったときのことを振り返り、「20年のバンドの歴史の中で最も奇妙なライブだったが、悲劇を乗り切って大成功したライブだった」と語る一方で、ロンドンの病院で手術を受けたことを報告。手術は無事成功したと明かしつつも、現在6本のボルトが入っている状態で、医師から感染症や合併症を防ぐためにもライブをキャンセルするようにいわれたと説明している。
その時の気持ちについて「それを言うことは僕を殺すこととも一緒だ」というデイヴ。「皆さんに申し訳ないと思っている」と続け、「今後のために最善を尽くすことにした。だからもうしばらく待っていてくれないか」と呼び掛けている。加えて「皆さんの支持に感謝します」と述べた上で、「心から謝罪致します」と結んでいる。(編集部・井本早紀)