岡田将生が染谷将太に熱烈ラブコール!
SFアクション映画『ストレイヤーズ・クロニクル』で、特殊能力を持つ主人公を演じた岡田将生と、車椅子のヒールにふんした染谷将太が、出演に至るまでの意外なエピソードを明かした。
本多孝好の人気小説を、映画『アントキノイノチ』の瀬々敬久監督が実写化した本作。かつて『アントキノイノチ』で共演した岡田と染谷は、共に「瀬々監督の作品でもう一度やりたい」と願っていたそうだ。そんな中、本作の企画が浮上。主人公・昴の役を仮でオファーされた岡田は、染谷と瀬々監督とのプライベートの飲み会で、「学(車椅子のヒール)の役は将太がやってよ」と染谷にラブコール。ほどなく、今回のキャスティングが決定したという。
「まだ企画の段階だったのに、そのあとにすぐ実現したので、運命的なものを感じました」と岡田が振り返ると、染谷も「僕はそのとき、内容がよくわかっていなかったんですけど、どんなに小さい役でも参加したいなと思いました。結果的に三人が集まって作品を残せて、すごくうれしい」と続ける。さらに岡田は、「もう一度三人でやれて、本当によかったです。すごく充実した時間でした」と口元をほころばせた。
初の本格アクションで新境地を開拓し、「ずっと監督に『今までとは違う役をやろう』と言われていたので、それに応えたい一心で現場にいたような気がします」と真摯(しんし)に語る岡田。一方、車椅子での演技に挑んだ染谷は、「監督から『素っぽくイカレて』と言われたんですが、その言葉はいまだに謎です(苦笑)。でも、面白いことができたと思います」と満足げな表情を浮かべる。それぞれが、瀬々監督の提示した高いハードルを全力でクリアしたようだ。
お互いについて、岡田は「将太はマジで“素でイカレてる”。これ、褒め言葉です(笑)。本当に魅力的な役者です」、染谷は「岡田くんが現場で素直にぶつかってきてくれるから、自分の芝居も純粋になるんです」と表現。俳優として相思相愛な彼らの再共演に注目だ。(取材・文:斉藤由紀子)
映画『ストレイヤーズ・クロニクル』は6月27日より全国公開