ターミネーターに育てられた究極の美女戦士!新ヒロインが語る見どころ
アーノルド・シュワルツェネッガー主演の大ヒットSFシリーズ最新作『ターミネーター:新起動/ジェニシス』で、ヒロインのサラ・コナー役に抜てきされたのは、オンライン男性誌AskMen.comの「世界で最も魅力的な女性」(2014)第1位に選ばれるほどの美貌を持つ女優エミリア・クラーク。そんな彼女が本作でのアクションや役柄などについて語った。
本作でのサラは人類抵抗軍のリーダー、ジョン・コナーの母親というシリーズを踏襲した設定を超えて、9歳からT-800ターミネーターに育てられ、サイボーグの殺し方や核時代の生き延び方を教わった、宿命を背負うたくましい女戦士。本作の製作陣は、テレビドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」でドラゴンの血を受け継ぐ王女デナーリス・ターガリエンを演じ一躍注目を浴びていたエミリアを、全員一致でサラ役に選んだという。
しかし、前シリーズのリンダ・ハミルトンが演じたサラがパワフルな女性の代名詞となっているだけに、同役を引き受けることは「かなりのプレッシャーだった」と打ち明けるエミリアだが、新たなサラのバックストーリーのおかげで「ただ(リンダと)同じように演じているだけだと感じさせずに、自分らしいサラ・コナーを演じることができたの」と語る。
また、スタントシーンのあまりの多さに「毎日がとてもクレイジーだった」と撮影期間を振り返りつつも、「今作には、たくさん男性が出演していて、わたしがほとんど唯一の女の子なの。だから、銃に慣れることやスタントといった全てのトレーニングにおいて、彼らよりもうまくなりたかった。それが自分自身に課した目標だったわ」と自らも認める完璧主義者の一面をのぞかせる。
出世作となった「ゲーム・オブ・スローンズ」でのシリーズごとに増えるスタントシーンが、本作への出演準備につながったというものの、それでも「『ターミネーター』で感じた強烈なものは、わたしが今までに経験したことのないものだった」とエミリアは認める。役柄の面でも「(『ゲーム・オブ・スローンズ』の)デナーリスは、何もないところからリーダーとして成長していくの。そういった成長過程を演じられたことは、サラのような人を演じる上で素晴らしい準備になったわ」と王女デナーリスを演じてきた経験が役に立ったと明かす。
一方で、ターミネーターに育てられたことで成長過程が緩やかであったというサラの役どころについて「サラは自分の現実をしっかり把握しているわ。自分には任務があって、それに応えないといけないことをね。そこには感情が入り込む隙間がないの。特にターミネーターにはユーモアのセンスや感情がないし。サラにとってはとてもドライな関係ね。でもすてきなのは、サラが予想していなかった感情的な反応をターミネーターに見つけられたことね」と語ったように、シュワルツェネッガーふんする守護神T-800ターミネーターとの、父娘の絆を描く人間ドラマも本作の見どころになりそうだ。(編集部・石神恵美子)
映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は7月10日より全国公開