『グラインドハウス』女優、ハリウッドの性差別に声を上げクビに
映画『プラネット・テラー in グラインドハウス』やテレビドラマ「チャームド~魔女3姉妹」などで知られる女優のローズ・マッゴーワンが、エージェントからクビを言い渡されたという。The Hollywood Reporter などによると、アダム・サンドラーの新作映画オーディションの注意書きをTwitterであざ笑ったことが原因だという。
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ローズは6月17日(現地時間)に、オーディション用の台本についていたメモをツイート。「注意:シーンの前後関係がわかるよう、オーディション前に添付の台本を読んできてください。服装に関する注意:体にぴったりとフィットし、胸の谷間を強調する黒(または濃色)のタンクトップ(寄せて上げるブラジャー推奨)。ぴったりフィットのレギンスまたはジーンズ。白は不可」と書かれていたそう。これに対しローズは、「今日届いた台本についていた注意書き。マジで。主演俳優の名前はマダム・パンハンドラーと韻を踏む名前。ハハハハハ、死にそ」とツイートしたのだ。
彼女はハリウッドの性差別をほぼ名指しで指摘したことがあだとなったようで、その1週間後には「ハリウッドのでたらめを声に出して言ったら、根性なしのエージェントにクビにされた。ハハハ」とつぶやき、「くそったれ」「上等」「かかってきな」などのハッシュタグをつけている。
ローズは、「アダムを悪者扱いしようと思ったわけじゃない」と Entertainment Weekly にコメント。「わたしは事のバカさ加減に腹が立ったの。何人もの人の手を経て、わたしのところに届いたのに、誰もこれは良くないとは思わなかったことが腹立たしいの。多くの人にとって、これが普通なのよ。きっとメモを書かされたのも女の子だったはず。組織的に許されてしまっているの」と語っている。
エージェントにクビにされたことはまったく気にしていないようで、「アーティストのいいところってわかる? 自分の考え方をクビにされることはないってこと」とツイートし、「自由」というハッシュタグをつけている。(澤田理沙)