マーベル作品女性キャラの魅力とは?
シーズン2に突入し、女性メンバーの重要性が一段と増した海外ドラマ「エージェント・オブ・シールド」。本作をはじめ、マーベル作品における「戦うヒロインたち」の魅力をあらためて検証してみた。
映画『アベンジャーズ』シリーズでもおなじみの国際維持組織「S.H.I.E.L.D.」の精鋭チームの活躍を描き、日本でも大きな話題を呼んでいる本作。主戦力だったグラント・ウォードの裏切り、そして「S.H.I.E.L.D.」の崩壊という衝撃の展開に続くシーズン2では、女性エージェントたちが中心となって、壊滅状態の組織を立て直し世界の平和を守るために力を発揮していく。
コールソン長官の右腕としてチームをまとめるメリンダ・メイ(ミンナ・ウェン)、天才ハッカーから一人前の捜査官に成長したスカイ(クロエ・ベネット)、そして物理学者ながらも困難な極秘捜査に就くジェマ・シモンズ(エリザベス・ヘンストリッジ)。任務のために己を犠牲にして戦う彼女たちの姿は美しくもたくましく、見ているだけでワクワクさせられる。
振り返ってみれば、マーベル作品には男性顔負けのパワフルな女性キャラがつきもの。『アベンジャーズ』のブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』のインビジブル・ウーマン(ジェシカ・アルバ)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のガモーラ(ゾーイ・サルダナ)、『マイティ・ソー』のシフ(ジェイミー・アレクサンダー)などなど。いずれも強くてかっこよくて文句なしにセクシーな美女ばかりだ。
しかし、マーベル・ヒロインの強さは、戦闘能力や精神力に限ったことではない。一匹おおかみながらもコールソンへの忠誠心と親愛の情からチームを支えるメリンダ、幼なじみであるソーへの愛を胸に秘めながら彼を助けるシフなど、彼女たちの戦いの主な原動力は“愛”だ。
また、確固たる己の正義を持ったブラック・ウィドウやガモーラ、スカイのように、周囲に流されない価値観や判断力も彼女たちの利点。ヒーローたちとはひと味違う愛情深さと思慮深さこそ、マーベル作品における女性キャラの魅力であり、強さであるといえるかもしれない。
そして重要なマーベル・ヒロインがもう一人。キャプテン・アメリカの恋人でもあったカーター捜査官ことペギー・カーター。その彼女を主人公にしたドラマ「エージェント・カーター(原題)/ Agent Carter」(日本放送未定)が2015年1月より全米放送が始まり大ヒットしている。マーベル作品における女性キャラの活躍からますます目が離せなくなりそうだ。(なかざわひでゆき)
アベンジャーズ・スピンオフドラマ「エージェント・オブ・シールド2」はWOWOWプライムにて8月15日スタート(※第1話無料放送)