長蛇の列に並ぶ覚悟を持て!全米オタクの祭典コミコンに参加するには?
現地時間7月12日、アメリカ・サンディエゴで大盛況のうちに幕を閉じた全米オタクの祭典コミコン・インターナショナル(以下コミコン)。世界各国からオタクたちが集結するこの一大イベントに参加するには、どんな手続きをふめばよいのか。
まずは入場に不可欠なパスの購入から。手始めにコミコンのオフィシャルサイトで必要な情報を登録し、メンバーIDを取得する(英語のみ対応)。登録が完了すると、4月ごろにコミコンの運営からパス購入の手順を説明するメールが届く。通常はオンライン購入となり、この際にメンバーIDでログインする必要がある。
発売日はパソコンの前にスタンバイし、パスの販売ページが開くのを待つ。ページに入れた後はオンライン上で順番を待って購入するのだが、すぐに売り切れてしまうため、素早く、そして粘り強く待つしかない。めでたくパスが取れたら次は渡航の手続きと宿泊先の確保だ。会場となるサンディエゴのコンベンションセンター周辺には、期間中、宿泊料金が通常の倍以上になるというホテルも。そこで、市内を走るトロリー(路面電車)の沿線内で会場から少し離れた駅(会場から10分ほどのリトル・イタリー駅以降がよい)の近くに宿を取る方法がある。その方が宿は安くなり、トロリーはコミコン会場の正面に止まるので、沿線であれば足の心配はないだろう。
そしてコミコン当日。コンベンションセンターはとにかく広いので、足が疲れにくい靴を選んだ方がよい。また、センター内の各会場では時間ごとに異なる作品のパネルディスカッションが行われているが、パネルの終了ごとに観客の入れ替えは行われないため、食料と飲み物の持参もおすすめ。一度センターの外に出てしまうと、改めて長蛇の列に並ぶことになる(会場内でも食事は販売されているが軽食程度)。
特に、今年『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のパネルが行われた6,500人規模の収容人数を誇るホールHという会場は大作のパネルが数多く行われるため常に大人気。そのため、同会場へ入る列に並ぶ参加者には、前日に入場を確約するリストバンドが配られる。ただ、結局このバンドをもらうために多くの人々が徹夜で並ぶことになるし、良い席を確保するためにはそのまま列に並ぶ必要が。見たいパネルが夕方からでも早朝に、夕方まで席を守らなければならなず、なかなかハードな仕組みとなっている。入場を狙うだけであれば翌朝7:30までに列へ戻ればよい。
大作映画・テレビドラマ・ゲームなどのグッズを扱うブースが軒を並べるだけでなく、作品の出演者、スタッフが実際にファンの前に姿を見せることから世界中のファンが入場を狙っているコミコン。渡航費や宿泊費など予算的な問題をクリアできれば、日本から参加する価値は十分にあるだろう。(文・写真・取材:明美・トスト/Akemi Tosto)