『ロッキー』新作スピンオフ、初映像を公開!“ファイナル”から9年
映画『ロッキー・ザ・ファイナル』(2006)で30年の歴史に幕を下ろした『ロッキー』シリーズ。それから9年、新作スピンオフ映画『クリード(原題) / Creed』の初映像となる海外予告編が公開された。同作でシルヴェスター・スタローンは、ロッキー・バルボア役で出演している。
本作の主人公はロッキーや彼の息子ではなく、シリーズ1作目『ロッキー』(1976)からのロッキーの宿敵であり親友だったアポロ・クリードの息子。生まれる前に父・アポロを亡くしたアドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)は、父の顔を知らずとも彼と同じボクサーの道を歩んでいた。アドニスは父と伝説の試合を繰り広げたロッキーを訪ね、自分のトレーナーになってほしいと依頼する。アドニスに才能を見いだしたロッキーは、ボクサーではなく親友の息子のトレーナーとして再びリングに臨むことを決意する。
『ロッキー』シリーズは主演のスタローンが脚本も兼任していたが、今回の作品では、メガホンを取るライアン・クーグラー監督が脚本を執筆。クーグラー監督は、カリフォルニア州で無抵抗の黒人青年を白人警官が射殺した事件を基にした映画『フルートベール駅で』(2013)でニューヨーク映画批評家協会賞の新人監督賞を受賞した新進気鋭の監督だ。そのため、『クリード(原題)』のテイストはこれまでのシリーズ作品とはまた一味違ったものになることが期待される。
海外予告編では、シリーズおなじみだったロッキーのテーマが流れることはなく、ボクサーとしてトレーニングを積むアドニスの様子がテンポ良く映し出される。またアドニスがロッキーに向かってアポロの息子であると告げるシーンや、トレーニングルームで共にパンチングボールを叩き続ける姿など往年の『ロッキー』ファンにとってもたまらない映像に仕上がっている。全米公開日は2015年11月25日を予定。日本公開日は未定。(編集部・井本早紀)