中山優馬、さかなクン似ネタで笑い取る
ジャニーズの中山優馬が13日、都内で行われた舞台「ドリアン・グレイの肖像」製作発表に出席した。美貌の青年ドリアン・グレイを演じる中山は、「美少年であるところが(自分と)似ていると思います」と自信満々。その一方で、似ているとうわさされるタレントのさかなクンについても関西弁の明るいノリで言及し、会場を盛り上げた。この日は、徳山秀典、舞羽美海、仲田拡輝(ジャニーズJr.)、金すんら、グレン・ウォルフォード(演出)、安孫子正(松竹株式会社副社長)も出席した。
本作は、19世紀に一世を風靡(ふうび)した作家オスカー・ワイルドの最高傑作の舞台化。「自分の代わりに肖像画の方が年をとって衰えてゆけばいい……」。そんな永遠の美貌を求めた青年ドリアン・グレイと、快楽に溺れるドリアンに比例するかのように醜くなっていく肖像画の数奇な運命が描かれる。
ミュージカル出演経験はあるものの、初のストレートプレイで初主演を務める中山は、「最初はすごく緊張やプレッシャーがあったんですけど、グレンさんにわたしを信じてくれれば大丈夫と言われ、キャストの皆さんが優しくてよかったなと安心したときから、稽古場に行くことが楽しみになりました」と安堵(あんど)の表情。
すでに座長ぶりも発揮しており、先輩の滝沢秀明らにならってスタッフやキャストのために本舞台のロゴ入りTシャツ約50枚を配布。金もその座長ぶりに太鼓判で、「昨日の稽古初日からどんどん変わっていって、素直に役にスーッと入っていく」と役者としての魅力もたたえた。
そんな中山に、体力をつけるために何を食べているかという質問が飛ぶが、中山の「魚が大好きなんで……」というコメントは笑いで遮られることに。以前からさかなクンに似ているとささやかれ、それを自認していた中山は「さかなクンじゃないですよ。さかなクンはドリアン・グレイやらないですよ。テロップだけは間違わんといてください!」と注意喚起し、会場を沸かせた。
中山はこの日、劇中でハープシコードを使って演奏する「Little melody」をグランドピアノで生披露。ピアノ経験がほとんどなく、1~2か月ほど特訓したという中山は、滑らかな指運びで美しい旋律を奏でると、「ショートバージョンでこんなに緊張するとは……本番がすごい楽しみになりました」とやる気をみなぎらせた。(取材・文:鶴見菜美子)
舞台「ドリアン・グレイの肖像」は8月16日~18日 ・9月1日~6日に東京・新国立劇場中劇場にて、8月22日~26日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて、8月29日と30日に福岡・キャナルシティ劇場にて上演