『007』ミュージカル化が浮上
映画『007』シリーズのミュージカル化が本格的に進められているとPlaybillや複数のメディアが報じたものの、ジェームズ・ボンドの著作権を持つダンジャックとMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)がその企画に待ったをかけた。
同企画は、『007 ロシアより愛をこめて』『007/ゴールドフィンガー』などを手掛けたプロデューサー、ハリー・サルツマンの娘メリー・サルツマンが舞台化権を獲得したとPlaybillにコメントし明らかになった。タイトルは「ジェームズ・ボンド:ザ・ミュージカル(原題) / James bond : The Musical」で、ストーリーは原作小説に登場した悪役と新たな悪役が登場するオリジナル設定。脚本はデイヴ・クラークが、音楽はジェイ・ヘンリー・ワイズが担当するとされていた。
ところが、『007』の公式サイトでは「ダンジャックやMGMは、メリー・サルツマンや彼女のプロダクションに、ジェームズ・ボンドのミュージカル化の版権を許可していないことを確認した」と声明を出した。
今のところ、2017年後半から2018年前半にブロードウェイかラスベガスでの上演をメリーは検討しているようだが、まずはその権利をダンジャックやMGMから獲得しなければならない。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)