奇妙な“音”のするマンションで…ホラー映画『残穢』に佐々木蔵之介らが作家役で出演
第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美のホラー小説「残穢」(ざんえ)に基づく映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』に、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一が出演することが決定した。
小説家である「私」(竹内結子)のもとに、女子大生の久保さん(橋本愛)という読者から「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」という手紙が届いたことから物語は始まる。好奇心を抑えられず、「私」と久保さんがそのいわくつきのマンションの調査を開始したところ、過去の住人たちが、引っ越し先で自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がっていく。『アヒルと鴨のコインロッカー』『白ゆき姫殺人事件』などで知られるサスペンス映画の名手・中村義洋監督がメガホンを取り、『ゴールデンスランバー』で同監督とタッグを組んだ鈴木謙一が脚本を手掛ける。
佐々木が演じるのは、とある編集者から「私」と久保さんが調査するマンションに「赤ん坊が床から湧いて出る」という不可解なエピソードを聞いたことから、興味本位で2人の調査に同行する作家・平岡芳明。突き抜けて陽気な性格で、不気味なほどの知識量を駆使して2人を謎解きに導いていくキーパーソンだ。
福岡出身の会社員で筋金入りの心霊マニア・三澤徹夫を演じるのは中村義洋監督の『予告犯』に続く出演となり、「MEN'S NON-NO」のモデル、俳優として活躍中の坂口健太郎。謎のルーツが北九州にあるとにらんだ「私」と久保さんに協力を求められる設定となっている。そして、テレビドラマ「半沢直樹」「俺のダンディズム」などで人気急上昇中の滝藤賢一が、「私」の夫であり、心霊現象否定論者にもかかわらずミステリーやホラーを専門に執筆する小説家・直人を演じる。
ちなみに原作では、平岡芳明は「女性の絶叫を聞きたくてたまらない」ホラー小説家の平山夢明、三澤徹夫は怪談、ホラー、アウトロー小説などを執筆している福澤徹三、直人はミステリー作家の綾辻行人がモデルとされている。芸達者な2人の実力派&新進気鋭の俳優が演じる一癖も二癖もあるキャラクターたちが、ホラー作品にどのような効果をもたらすのか、乞うご期待! (編集部・石井百合子)
映画『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』は2016年1月30日より全国公開