マカヴォイ&ラドクリフ、新「フランケンシュタイン」映画は二人のラブストーリーに?
コミコン2015
俳優のジェームズ・マカヴォイとダニエル・ラドクリフが現地時間11日、米サンディエゴで行われた出演作『ビクター・フランケンシュタイン(原題) / Victor Frankenstein』のパネルディスカッションに出席した。
同作は、『ワールド・ウォー Z』の原作者として知られる、マックス・ランディスが脚本を手掛け、人気ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」の演出でも知られるポール・マクギガン監督がメガホンを取ったホラー作品。ジェームズ・マカヴォイがモンスターを作り上げるヴィクター・フランケンシュタイン博士を、ダニエル・ラドクリフがその助手となる青年イゴールを演じる。
同作についてマクギガン監督は、「ヴィクターはイゴールを、イゴールはそれ以上といった形で、お互いを必要としている二人の男たちのラブストーリーでもある」とコメント。物語の中心がヴィクターの作り出す怪物ではないことをにおわせ、「フランケンシュタインの名前を博士のもとに取り戻したかった」と説明すると、ジェームズも「フランケンシュタインをやるって言うと、みんな『お前、モンスター役には小さすぎない?』って聞いてくるんだ。いや、そっちじゃなくて博士の方だよ! って説明していた」と笑顔を見せる。
一方のダニエルふんするイゴールは、かつてのフランケンシュタイン映画に登場したようなせむし男とは違う、若くて知的なイメージ。ダニエルによるとイゴールは、人間以下の生活を送っていたところをヴィクターに救われることになるといい、ジェームズは、「ヴィクターは、イゴールが『96時間』のリーアム・ニーソンのように特別な技術を持っていることに気づき、彼を利用していくうちに彼を愛するようになる」と説明する。
ジェームズにいわく、映画の前半は二人の冒険が描かれる一方、次第にイゴールがヴィクターの実験にかける狂気に悩まされることになるようで、「もし君たちが僕に裏切られ、打ちのめされ、操られているラドクリフが観たいなら、これがその一本だよ」とコメント。パネル中には、同作で撮影したという同性愛をにおわせるようなギャグシーンを再現してみせ、客席を爆笑に包んだ。(編集部・入倉功一)