園子温監督が最も怖かった俳優は?トークショーで本人と対談
園子温監督が20日、TOHOシネマズ新宿で行われた映画『ラブ&ピース』のトークイベントにジャーナリストの田原総一朗と出席。本作に本人役で出演している田原の印象を振り返り、園監督は「僕もいろいろな役者と仕事はしてきたけど、田原さんほど現場で怖い感じがするの初めて」と撮影中のタジタジだった思いを振り返った。
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同作は園監督が特撮に初挑戦した異色作。かつてロックミュージシャンという夢を抱いていたものの現在はさえないサラリーマンが、1匹のミドリガメと出会ったことから始まる奇想天外な物語を描く。
ジャーナリストとして情報番組などで鋭く切り込んできた田原にとって本作は約5年ぶりの映画出演で、「どういう役割かよく分からなくて、頼まれて出ました。ああいうストーリーと知っていたら断ったと思います。それはそれとして面白い映画です」と硬い表情のままちゃめっ気たっぷりにあいさつ。
そんな田原について園監督は「現場で『次に何をやればいいんだ?』って怒鳴られて、怖くて結構タジタジだった思いがありまして」と振り返り、「僕もいろいろな役者と仕事はしてきたけど、田原さんほど現場で怖い感じがするのは初めてで、あの日はめっちゃ緊張して疲れたのを覚えています」と述懐。
現場では田原から「『冷たい熱帯魚』は面白かったよ」と言われて喜ぶ一幕もあったそうだが、「それでうまくいくかと思ったら、『次はどうするんだ?』って言われて。意外とそこはそこという感じで怖かったです」と告白。ほかにも映画トークで盛り上がり、監督経験もある田原が「自分でも(映画を)撮りたいと思っていて、うらやましいですよ。園さんは何本も撮っていて」と率直な思いを口にする場面もあった。(中村好伸)
映画『ラブ&ピース』は全国公開中