ハルク・ホーガン、人種差別発言で解雇
米プロレスラーのハルク・ホーガンが、黒人を指す蔑称“ニガー”という言葉を使っていたことが判明し、プロレス興行会社WWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)から解雇されたという。
RadarOnline.comと National Enquirer は、2012年に流出したハルクと元恋人ヘザー・クレムのテープの中で、ハルクがヘザーに娘ブルック・ホーガンの男性の好みを愚痴っているときに、“ニガー”という言葉を使ったと報じている。これを受け、WWEはハルクとの契約を解除することに決めたという。
同社は「WWEはテリー・ボレア(ハルク・ホーガン)との契約を解除しました。WWEは社員、パフォーマー、世界中のファンの多様性からもわかるように、あらゆる背景の人を受け入れ、称賛することに専心しています」との声明を発表。
ハルクはリアリティー番組「タフ・イナフ(原題) / Tough Enough」も降板し、同番組のウェブサイトからは彼に関する記載と商品が削除されたとのこと。
流出したテープは2012年以前にハルクの許可なく撮影されたもので、ウェブサイトに一部を公開したGawker.comに対し、ハルクはプライバシー侵害で1億ドル(約120億円、1ドル120円計算)の訴訟を起こしている。裁判の証拠のためにビデオ内で語られた言葉を記した書類がフロリダ州の裁判所に提出されており、そこには「誰でも少しは人種差別的なところがある」との発言もあるという。
裁判所に提出されている証拠書類は極秘扱いのはずだが、RadarOnline.comと National Enquirer は五つの個別のソースから情報を入手したとコメント。
WWEを解雇されたハルクは、「神と彼の宇宙が、わたしをいるべき場所へと導いてくれるだろう」とツイートしている。(BANG Media International)