岡田将生、尊敬する先輩・勝村政信を相手に堂々たる演技!
俳優の岡田将生が6日、都内で行われた舞台「ウーマン・イン・ブラック<黒い服の女>」公開舞台稽古前の囲み会見に、共演する勝村政信と共に出席。「皆既食 ~Total Eclipse~」(2014)以来となる2度目の舞台で二人芝居に挑む岡田は、「学びが多く、すてきなところ」と舞台の魅力を語った。
英国ホラー演劇の傑作と名高い本舞台は、中年の弁護士キップス(勝村)が、過去に体験した世にも恐ろしい出来事を、若手俳優(岡田)と共に劇中劇で再現するというもの。物語が進むにつれて観客に恐怖が忍び寄り、やがて、断崖から突き落とされたような衝撃が待ち受ける。
今回で7年ぶり7回目の上演となる本舞台。過去には、故・萩原流行さん、西島秀俊、上川隆也とそうそうたる俳優が演じてきたヤング・キップスを演じる岡田は、「先輩(勝村)の足を引っ張らないように一生懸命くらいついて、この1か月を乗り越えたいなと思います」と決意表明。
そんな岡田との共演は、勝村にとっても「勉強になった」そうで、「将生くんは過剰なことをせず、いろんなことをシンプルに表現できる人。僕ら年配の者はちょっとずつエンターテインメントよりに(役を)つくってしまったりするので、その部分は勉強になったし、長く(役者を)やったからって何でもないということがよくわかった」としみじみと語った。
この日は、第1幕の公開舞台稽古を実施。会見で「舞台の立ち方やしゃべり方など、本当に何も知らない。そういうのを一から教えてくださったのが勝村さん。教えてくださったことを無駄にせず、成長した姿を勝村さんに観てもらいたいと思っています」と語っていた岡田は、約5分にわたる長ゼリフや、恐怖や怒り、悲しみに震える姿を、勝村から教わった全てを出し切るかのように、全力で表現。2作目の舞台とは思えない堂に入った度胸と演技力で観客を魅了した。(取材・文:鶴見菜美子)
舞台「ウ-マン・イン・ブラック<黒い服の女>」は東京・パルコ劇場にて8月7日~30日、名古屋市青少年文化センター アートピアホールにて9月3、4日、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・劇場にて9月6日、大阪・森ノ宮ピロティホールにて9月8日~12日上演