ウィリアム・フリードキン、ドン・ウィンズロウの犯罪小説「フランキー・マシーンの冬」映画化の監督へ
映画『エクソシスト』のウィリアム・フリードキン監督が、ドン・ウィンズロウのベストセラー犯罪小説「フランキー・マシーンの冬」(原題は、「ザ・ウィンター・オブ・フランキー・マシーン(原題) / The Winter of Frankie Machine」)の映画化でメガホンを取ることになったとDeadline.comが伝えた。
やっぱりコワい…『エクソシスト ディレクターズ・カット版』シーン写真
「犬の力」「ストリート・キッズ」などの著書で知られるウィンズロウの本小説は、元すご腕の殺し屋のフランキーの命が、マフィアの刺客により狙われ、巧妙なわなにからめとられていくというストーリー。
一時は、マーティン・スコセッシ、マイケル・マンの名が監督候補に挙がり、ロバート・デ・ニーロがキャスティングされると言われていた。
当初、製作を手掛けることになっていたパラマウントの手を離れてから、企画は暗礁に乗り上げていたが、ウィンズロウ自身が脚本を担当、もしくは共同執筆を手掛けることになり、企画準備が動き始めた模様だ。
これまで、「ボビーZの気怠く優雅な人生」や「野蛮なやつら」が映画化されてきたウィンズロウだが、「犬の力」の続編小説にあたる「ザ・カルテル(原題)/ The Cartel」が、フォックス製作、リドリー・スコット監督で映画化予定で、製作準備が進んでいる。フォックスは、DEA(麻薬取締局)職員の役を、レオナルド・ディカプリオにオファーしているところだという。
フリードキン監督の映画『フレンチ・コネクション』を観て、作家になることを志したと明かしているウィンズロウにとって、まさに夢のプロジェクトが実現すると言えるだろう。フリードキン監督は、本作の映画化を、マシュー・マコノヒー主演の『キラー・スナイパー』(日本劇場未公開)のように、低予算ながらも泥くさいテイストに仕上げたいと考えているとコメントしている。(鯨岡孝子)