『マーニー』種田陽平参加!中国映画『MONSTER HUNT』が史上歴代2位の大ヒット
『思い出のマーニー』『悪人』などの種田陽平が美術監督として参加した中国映画『MONSTER HUNT ~捉妖記~』が、中国史上歴代2位の興行成績を収める大ヒットを飛ばしている。華西都市報ほか中国メディアが報じている。
現地時間7月16日に中国で封切られた同作。8月9日の時点で、中国国内での累計興行収入は20億400万人民元(約400億8,000万円)に上ったという。これにより、累計興収が19億7,800万人民元(約395億6,000万円)だった映画『トランスフォーマー/ロストエイジ』の記録を抜き去り、興行成績は中国史上歴代2位に。なお歴代1位は、映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』の24億2,600万人民元(約485億2,000万円)。このペースで行けば、歴代1位になる可能性も十分に残っている。(1人民元20円計算)
また中国の歴代興行成績ランキングは、4位が『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、5位が『ジュラシック・ワールド』、6位が『アバター』、7位が『タイタニック』と洋画大作が上位を占めている状況。それに、『ロスト・イン・タイランド(英題) / Lost In Thailand』『西遊記~はじまりのはじまり~』などの中国作品が続く形となっており、今回中国映画がランキングの上位に食い込んできたのは、中国メディアにとっても驚きの結果になっているよう。
『MONSTER HUNT ~捉妖記~』はCGアニメーションと実写を融合させたファンタジーアドベンチャー。映画『アンツ』や『シュレック』でアニメーターとして活躍し、『シュレック3』で共同監督を務めたラマン・ヒュイの実写映画デビュー作だ。人間と妖怪が存在する世界で、将来、妖怪王となる大根のような赤ちゃん妖怪「フーバ」と、人間でありながらも彼を生み育てることになった青年(ジン・ボーラン)と妖怪ハンターの女性(バイ・バイハー)が、妖怪と人間の戦争に巻き込まれていくさまを描く。日本公開は未定。
年々急成長を遂げている中国映画市場。近年では『アイアンマン3』『トランスフォーマー/ロストエイジ』『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』と中国資本が投入されているハリウッド大作も増えており、動向を注目すべき重要な映画市場と化している。その中国市場でヒットしたとなれば、ハリウッドから本作に向けて何かしらのオファーが来る可能性もなきにしもあらずだ。(編集部・井本早紀)