マーヴィン・ゲイの息子、「Empire 成功の代償」は盗作と訴訟の構え?
故マーヴィン・ゲイさんの息子マーヴィン・ゲイ3世が、テレビドラマ「Empire 成功の代償」のクリエイター、リー・ダニエルズを盗作で訴える構えだとTMZ.comが報じた。
マーヴィンは2010年に、全米脚本家協会に「ダイアモンズ&バラーズ(原題) / Diamonds & Ballads」、別名「ゾーズ・サンズ・オブ・リッチズ!(原題) / Those Sons of Riches!」というドラマの本書きを登録したとのこと。内容は、「音楽を題材にした『ダイナスティー』のヒップな黒人バージョンで、『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』をちょっと足した感じ」と説明してあるらしい。
マーヴィンはテレビ局の重役などにこのドラマを売り込んだ際、自分の家族や愛する人たちとモータウンのプロデューサー、ベリー・ゴーディに大まかに基づいたストーリーであるとコメントしていたという。売り込んだ人の中にはリーの関係者もいたらしい。
リーは先日、「黒人版の『ダイナスティー』を作りたかった」とコメントしたことで、マーヴィンは盗作を認めたと考え、訴訟に踏み切ることにしたとTMZ.comは報じている。
マーヴィンが盗作訴訟を起こすのは初めてではない。ロビン・シックの世界的ヒット曲「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪」がマーヴィン・ゲイの1977年の楽曲「Got To Give It Up」の盗作であると訴えを起こし、今年に入って勝訴。作詞作曲をしたロビンとファレル・ウィリアムスから計740万ドル(約8億8,800万円)を勝ち取っている。(1ドル120円計算)
ただ、Rolling Stoneなどによると、マーヴィンはこちらの訴訟に集中をしており、テレビドラマの方で訴訟を起こしてはいないと弁護士がコメントしたという。「マーヴィンとわれわれは『ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪』の件に集中し、最後まで見届けようとしています。TMZ.comが報じた『Empire 成功の代償』の記事については後日コメントします」と言っている。(澤田理沙)