ブライアン・デ・パルマ、ベネチア映画祭で監督・ばんざい!賞を受賞
第72回ベネチア国際映画祭
映画『キャリー』『スカーフェイス』などを手掛けてきたブライアン・デ・パルマ監督が、現地時間9月2日からイタリアで開催される第72回ベネチア国際映画祭で、監督・ばんざい!賞を受賞することが同映画祭の公式サイトによって明らかになった。
同賞は、長年映画界に顕著な貢献をしてきたフィルムメーカーをたたえる賞で、第1回受賞者となった北野武監督の『監督・ばんざい!』にちなんで2007年に設立された。
授賞式は同月9日に行われ、さらにその後、コンペティション外で出品されている『イカとクジラ』のノア・バームバック監督と『恋愛上手になるために』のジェイク・パルトロー監督が製作したデ・パルマを題材にしたドキュメンタリー映画『デ・パルマ(原題) / De Palma』が上映されることになっている。
デ・パルマは、米ニュージャージー州ニューアークの出身で、コロンビア大学を卒業後、ニューヨーク近代美術館で行われた展示会のオープニングのために作った『ザ・レスポンシブ・アイ(原題) / The Responsive Eye』が高評価を受ける。その後、『悪魔のシスター』『ファントム・オブ・パラダイス』でカルト的評価を受け、作家スティーヴン・キング原作の『キャリー』で一躍世間に名をはせた。代表作には、『スカーフェイス』『アンタッチャブル』『ミッション:インポッシブル』などがある。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)