トム・クルーズの宗教質問NG問題にアカデミー賞受賞監督「恥を知れ」
映画『クラッシュ』で第78回アカデミー賞作品賞を獲得したポール・ハギス監督が、トム・クルーズへ宗教関係の質問をしないという契約をジャーナリストが結んだ話題について触れ、ジャーナリストに向けて「恥を知れ」と批判した。
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同契約は、トムが信仰しているサイエントロジーと恋愛に関する質問は受け付けないという内容で、人気シリーズの最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』のPRの際に結ばれたと、7月にTheWrapが報じていた。ハギス監督は、The Daily Beast のインタビューで、「トムのせいではない。彼の周りの広報陣がとても優秀だった」と言いつつも、「でもなぜジャーナリストと呼ばれている人たちが、その質問をする勇気がなかったのかがわからない」とコメント。
続けて契約上質問ができなかったことを認めつつも、ジャーナリズムの誠実性はときに映画のプロモートよりも重要になると訴えると、「誰もが口には出さないが、重要な問題がそこにあると知りながら、全てのジャーナリストがそれについて触れないことに同意した。なぜ? それではただの広報じゃないか」と語っている。ハギス監督は、サイエントロジーの元信者でもあり、アレックス・ギブニー監督による、同宗教の創始者や後継者とIRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)の対立、セレブとの関係などを描いたドキュメンタリー映画『ゴーイング・クリア:サイエントロジー・アンド・ザ・プリズン・オブ・ビリーフ(原題) / Going Clear: Scientology and the Prison of Belief』に出演している。(編集部・井本早紀)