『マッドマックス』現象に立ち会えた幸福!ライムスター宇多丸&高橋ヨシキが「ありがとう!」
10月21日に発売される『マッドマックス 怒りのデス・ロード』DVD&ブルーレイに収録予定の映像特典試写会が28日、内幸町のワーナー・ブラザース映画試写室で行われ、ヒップホップグループRhymester(ライムスター)の宇多丸とデザイナーでライターの高橋ヨシキがゲストとして来場、同シリーズの魅力を語り合った。
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この日は、同作に収録される90分以上にわたる特典映像の一部と、同日発売となる「マッドマックス アンソロジー ブルーレイセット」(5枚組・6,990円+税)に収録される、シリーズ第1作の秘話を関係者が語るドキュメンタリー映像「マッドネス・オブ・マックス」の一部をスクリーンで上映。その上映後に、大の『マッドマックス』ファンである二人が解説を加える機会となった。
この157分に及ぶドキュメンタリーには、ミラー監督ら製作陣が、低予算の苦境をアイデアでカバーした制作の裏側が映し出されており、これには高橋も「『マッドマックス』はアクションだから異質に見えるけど、実は『悪魔のいけにえ』『死霊のはらわた』『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生』などに連なる映画。インディペンデントでも何かをやってやるんだという強い意志を持った監督とスタッフが、身を粉にして映画を作り、世界に衝撃を与えたんですよ」と指摘する。
そして話題は、シリーズ最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の方に。「今の日本で(一本の映画が)文字通りのカルト映画になっていくさまを目撃できるというのはすごいことですよ。劇場でも普通の女子高生が『いやぁ、何度でも観れるわ~』なんて言っているんだから」という宇多丸の報告に、高橋も「それ、いい話ですね」と笑顔。
さらに「この現象に近いのは『スター・ウォーズ』の1作目くらいじゃないでしょうか」と指摘した高橋が、「細部へのこだわりがすごいから、オタク的に観ようと思えば一生、観られる。ネットを見ていると、ファンの熱気がすごい。この映画のことを隅から隅まで知りたいと思うのはもはや信仰ですよね」としみじみ語ると、宇多丸も「本当に幸福なときに立ち会えたなと思いますよ」と同意。最後に、ミラー監督はじめとした関係者各位に向けて「本当にありがとう!」と心からの感謝を述べる二人であった。(取材・文:壬生智裕)
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』DVD&ブルーレイは10月21日発売(9月23日デジタルセル先行配信)