カンニング竹山、『セッション』鬼教師姿でキレ芸の起源を告白
14日、都内にて行われた映画『セッション』のブルーレイ&DVDレンタルスタート記念イベントに、お笑い芸人のカンニング竹山がTSUTAYA応援隊長として登場。生徒にスパルタ的指導を行う鬼教師が登場する本作にちなんで、意外にもキレていないどころか、キレられていた下積み時代などについて語った。
本作は、サンダンス映画祭でのグランプリと観客賞受賞を筆頭に、さまざまな映画賞で旋風を巻き起こした音楽ドラマで、ジャズドラマー志望の青年と彼にすさまじいスパルタ的指導を行う教師の姿を追い掛けていくストーリー。
登場人物の鬼教師フレッチャーにふんして黒のTシャツにハゲヅラ姿で登場した竹山は、「なんでこんなハゲヅラをかぶんなきゃいけないんだよ!」と猛烈なキレ芸をさく裂させ、会場を笑いに包んだ。
一方で、フレッチャーの役柄について「こういう怖い先生がいたんですよね。ネタ見せでいきなり灰皿を投げられたこともあったし。そんな中で成長したというのもあったわけで、いろんなことを考えさせられながら懐かしく観ていました」と自分のこれまでの経歴と重ね合わせて、本作の感想を述べる。
そんな厳しい時代を回想しながらも、「すっげえ怒っているおじさんを見るのが大好きだったんですよ。駅でおじさんがケンカしていると見に行って、ゲラゲラ笑うのが大好きだった。だから(ネタ作りで)『面白いものって何かな?』って考えたときに、あんなおじさん面白いなって思って」と自らのキレ芸の起源を告白。また「キレ芸のトップは俺でしょ? 一番の強みは、ハニートラップに引っ掛かったことですよ! もう怖いものはないです!」と自虐ネタを絶叫し、さらに大きな笑いを誘っていた。
そして、今年フジテレビ系で放送された「27時間テレビ」でドラムに挑戦した竹山は、この作品にインスパイアされ、ドラムの特訓に励んでいたという。しかし、普段はむしろ泣ける映画を好んでおり「どちらかというと『ニュー・シネマ・パラダイス』とかが好き。そういうことは普段言わないようにしているんです」と語りながら「泣きたくなるんですよね。一人で映画館で泣いて、一人で歩きながら帰るのが好きなんです」と意外にセンチメンタルな一面を明かしていた。(取材・文:桂伸也)
映画『セッション』のブルーレイ&DVDは9月18日よりTSUTAYAにてレンタル開始