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10歳の兄が6歳の弟の母親役…幼い兄弟の冒険を描く『ぼくらの家路』本編冒頭映像

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兄弟も映像も美しい!
兄弟も映像も美しい! - (C) PORT-AU-PRINCE Film & Kultur Produktion GmbH

 10歳と6歳の幼い兄弟が母親を捜して旅する姿を描いたドイツ映画『ぼくらの家路』の本編冒頭映像が公開され、6歳の弟の“母親役”として世話を焼く兄の姿が披露された。

 第64回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された本作は、10歳のジャックと6歳になる弟のマヌエルが、母を捜してベルリン中を訪ね歩く3日間の冒険と成長を描くヒューマンドラマ。まだ若いシングルマザーの母は、兄弟を愛しながらも、恋人との時間や夜遊びを優先。そんな中、ある事件からジャックは施設に預けられることに。夏休みになり、母から迎えは3日後になると電話を受けたジャックは、施設を飛び出して家に向かうも……。

 公開された映像は、ピンクがかった色合いと木漏れ日が印象的な、兄弟が同じベッドで眠っている場面からスタート。起床した兄は慌てて朝食を準備すると、「お腹すいた」「チョコを入れて」という弟の世話を焼き、自分は食パンをかじりながら急ぎ足で学校へ向かう。続くシーンでは、仲間との時間を優先して、幼い彼らだけで家に帰らせる母親が登場。兄のジャックは浮かない表情を見せており、この後の展開を想像させる。

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 俳優デビューにして主人公ジャックを演じたイヴォ・ピッツカーは、6か月もの間ベルリン中で何百人という子供に会い続け、ようやくたどり着いた少年だという。「この映画の主演俳優はどのショットにも出演し、この少年の顔が舞台となる」と製作陣も自信をにじませている。

 また、メガホンを取ったエドワード・ベルガー監督は、「ピンクがかっていて、静かで、ストレスフリーで。窓から入ってくる涼しいそよ風、そして遠くに聞こえる車の音。このシーンでは、とても夏っぽい雰囲気が出ていますよね。子供たちにとっては天国のような。これ以降、こんなに平穏なシーンはないですし」とオープニングシーンが好きなシーンの一つであることを明かした。(編集部・吉田唯)

映画『ぼくらの家路』は9月19日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

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