『シックス・センス』シャマラン監督作、原点回帰スリラーが初登場2位!
全米ボックスオフィス考
先週末(9月11日~9月13日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、アフリカ系アメリカ人キャストによるスリラー『ザ・パーフェクト・ガイ(原題) / The Perfect Guy』が興行収入2,588万8,154ドル(約31億657万8,480円)を記録し、初登場首位を飾った。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル120円計算)
『ザ・パーフェクト・ガイ(原題)』に出演しているのは、『エイリアン VS. プレデター』のサナ・レイサンや『アンダーワールド 覚醒』のマイケル・イーリーといったアフリカ系アメリカ人の俳優たち。完璧かのように思えた男性(マイケル)と付き合い始めた女性(サナ)が、相手の暴力的な面を知り、関係を終わらせたことで、その男性によって人生を狂わされていく様子を描いたスリラーだ。
そして、『シックス・センス』などで知られるM・ナイト・シャマラン監督のスリラー『ヴィジット』は、興収2,542万7,560ドル(約30億5,130万7,200円)で、トップに迫ったものの捉えることはできずに初登場2位。しかし、約500万ドル(約6億円)の製作費を初日1日で回収するというシャラマン監督作史上初の快挙を成し遂げている。日本でも10月23日から公開される同作は、シャマラン監督が『ハプニング』以来7年ぶりに手掛けた原点回帰となるスリラーで、奇妙な“三つの約束”がある祖母の家で姉弟が体験する出来事を描く。
年間で全体の興収が落ち込みやすい9月に公開されたことで、『ザ・パーフェクト・ガイ(原題)』と『ヴィジット』は、歴代9月の週末オープニング興収ランキングで、人気シリーズ第4弾『バイオハザード IV アフターライフ』(2010)の13位に続く、14位と15位をそれぞれ獲得した。
先週に公開2週目で1位を獲得した、人気牧師アレックス・ケンドリックが監督したキリスト教ドラマ『ウォー・ルーム(原題) / War Room』は、興収777万2,485ドル(約9億3,269万8,200円)で、3位にランクダウン。そのほか、『スーパーマン リターンズ』のケイト・ボスワースと『スター・ウォーズ』シリーズのアナキン役で知られるヘイデン・クリステンセンが出演している宗教ドラマ『90ミニッツ・イン・ヘブン(原題) / 90 Minutes in Heaven』は初登場9位で、興収は203万5,273ドル(約2億4,423万2,760円)だった。
今週末は、ジョニー・デップが実在のギャング、ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャーにふんし、ベネディクト・カンバーバッチやケヴィン・ベーコンらと共演したクライムドラマ『ブラック・スキャンダル』、巨大迷路からの脱出劇をテーマに世界中で大ヒットした第1作の続編として、次なる迷宮でのサバイバルを描くアクション『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』などが公開される。(編集部・石神恵美子)
9月11日~9月13日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ザ・パーフェクト・ガイ(原題) / The Perfect Guy』
2(初)『ヴィジット』
3(1)『ウォー・ルーム(原題) / War Room』
4(3)『ア・ウォーク・イン・ザ・ウッズ(原題) / A Walk in the Woods』
5(5)『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
6(2)『ストレイト・アウッタ・コンプトン(原題) / Straight Outta Compton』
7(6)『クーデター』
8(4)『トランスポーター イグニション』
9(初)『90ミニッツ・イン・ヘブン(原題) / 90 Minutes in Heaven』
10(9)『Un Gallo con Muchos Huevos(スペイン語の原題)』