ジョニー・デップ、デビュー作『エルム街の悪夢』ウェス・クレイヴン監督を追悼
俳優のジョニー・デップが現地時間14日、先月亡くなったホラー映画界の巨匠ウェス・クレイヴン監督に追悼の言葉をささげたと、Varietyが報じた。ジョニーは、クレイヴン監督が1984年に発表した伝説的ホラーシリーズの1作目『エルム街の悪夢』で映画デビューを果たしている。
同作でジョニーは、夢の中で若者を殺す殺人鬼フレディ・クルーガーと対峙(たいじ)するヒロイン、ナンシーの恋人グレン役を務めた。ベッドに引きずり込まれる殺害シーンはあまりにも有名だ。
同サイトによると、新作『ブラック・スキャンダル』が出品されている第40回トロント映画祭の会見に出席したジョニーは、亡くなったクレイヴン監督のことを尋ねられ、「ウェス・クレイヴンは僕を(俳優としての)スタート地点に立たせてくれた人物だ。これについては間違いないね」とコメント。「彼の娘と台本の読み合わせをしたんだ。そのころ僕はミュージシャンで俳優ってわけじゃなかった。その本読みだって、何一つ印象深いものじゃなかったんだ。それが、今日まで思い出すことになる大事になるなんてね」とオーディションを振り返った。
さらに「でも、ウェス・クレイヴンは勇敢だったと思う。何せ、娘からの『彼しかいない』って助言を聞いて僕に出演のチャンスを与えたんだから」と続けたジョニー。最後はクレイヴン監督に向けて「とにかく、良い人だったよ。心から冥福を祈っている」と追悼の言葉を述べ、故人をしのんだという。(編集部・入倉功一)