『パシフィック・リム』続編、無期限延期のうわさ
ギレルモ・デル・トロ監督による映画『パシフィック・リム』の続編が、無期限の製作延期の危機にあるという。The Hollywood Reporter が報じている。
同報道によると、製作会社レジェンダリー・ピクチャーズが、キングコングの起源を描く映画『コング:スカル・アイランド(原題) / Kong: Skull Island』をユニバーサル・ピクチャーズではなく、ワーナー・ブラザースと製作を進めることにしたことが、きっかけになったという。レジェンダリーは、ワーナーとの契約を2013年で満了していたため、『コング:スカル・アイランド(原題)』や『パシフィック・リム』続編などの作品を、ユニバーサルの下で進めていた。
しかし、レジェンダリーと提携を結んでいる『ウォークラフト(原題) / Warcraft』『ザ・グレイト・ウォール(原題) / The Great Wall』などの作品の予算が、興行収入の期待値よりも膨れ上がっていることに懸念を示していたというユニバーサル側は、『コング:スカル・アイランド(原題)』が、1億2,500万(約150億円・1ドル120円計算)の製作費を必要としていたため見送りの体制に。そこでレジェンダリーが、同作をワーナーに持ち込んだ結果、『コング:スカル・アイランド(原題)』は製作されることになったものの、ユニバーサルで製作予定だった『パシフィック・リム』続編がこの影響を受けて無期限製作延期になり、もしも製作が再開されても公開延期はまぬがれないだろうと関係者が語ったとのこと。
この報道は各米メディアに取り上げられ、Varietyは、レジェンダリーが『パシフィック・リム』続編の製作を延期したと伝えているものの、レジェンダリーとユニバーサルの両社からコメントは得られていない。また現状、正式な発表はまだ出ていないため、あくまでもうわさの段階のよう。
全米公開を2017年8月4日に予定されていた『パシフィック・リム』続編。今年7月に、撮影を11月から開始するとデル・トロ監督自身が明かしたばかりだった。(編集部・井本早紀)