商店街で『キング・コング』を野外上映!個性派ラインナップそろう「カナザワ映画祭」開幕!
個性的なラインナップで注目を浴びる「カナザワ映画祭 2015」が19日に石川県金沢市で開幕、同日夜には市内の横安江商店街で『キング・コング』の野外上映会が行われ、多くの観客が名作を堪能した。
ホラー、アクションといったジャンル映画を中心とした上映作品が魅力の同映画祭。今年は、シルバーウイークの大型連休と重なる19日から23日までの5日間で実施。都会の人間が田舎でヒドイ目に遭う作品を集めた「田舎ホラー大全科」、『マッドマックス』『アポカリプト』『パッション』などメル・ギブソン出演・監督作を集めた「爆音メル・ギブソン」、『ブロブ/宇宙からの不明物体』『空の大怪獣Q』『ミディアン』完全版など未知のものに対する恐怖を描く作品を集めた「彼方より……」、そして、富士宮で起きた事件の数々をベースにした問題作にして、総勢46名(内約20名が逮捕)の不良たちを起用した『孤高の遠吠』プレミア上映など、今年も個性的なプログラムが組まれている。
この日は商店街を封鎖し、通りの中央にスクリーンを設置。会場にはたこ焼き、ポップコーン、綿菓子などの屋台が出店。上映前にはサイドウォーク・サロン・オーケストラ&安達孝行(バンジョー)による投げ銭ライブなども実施され、お祭り気分に華を添えた。
上映前に登壇した同映画祭の主宰者・小野寺生哉氏は「この上映会は屋外でやることにこだわりました。ここは普段はバスが通っているところなんですが、商店街の皆さんのご協力のおかげで上映を行うことができました」とあいさつし、大勢の観客からの拍手を集めた。その後は商店街の明かりを消し、1933年のアメリカ映画『キング・コング』を晴天の下で上映。子供から大人まで楽しめる怪獣映画の名作ということもあって会場には大勢の観客が来場し、立ち見も出る大盛況。たくさんの恐竜、怪生物が登場するスクリーンを、子供たちがじっくりと見つめていた。(取材・文:壬生智裕)
「カナザワ映画祭 2015」は9月23日まで金沢都ホテル セミナーホール(旧ロキシー劇場)にて開催中