アン・ハサウェイが過去最高のキャラクターに惹かれて出演した新作!
映画『レ・ミゼラブル』のアン・ハサウェイが、新作『マイ・インターン』(10月10日~日本公開)についてナンシー・マイヤーズ監督と共に語った。
【動画】アン・ハサウェイがロバート・デ・ニーロの上司役『マイ・インターン』予告編
『マイ・インターン』は、仕事と家庭を両立させながら充実した日々を送っていたファッションサイトのCEOジュールズ(アン)が、アシスタントを務めることになった40歳年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)の人生経験を支えに成長していくドラマ。映画『恋愛適齢期』『ホリデイ』のマイヤーズがメガホンを取った。
映画のコンセプトについてマイヤーズ監督は「定年退職した男が自分が時代遅れと感じ始めたものの、また仕事に復帰したいと思ったことから、若い事業家の下で働くことになる設定を考えたの。それから2、3か月熟考した後に本格的に脚本を書き始め、最終的にこの2人の素晴らしい俳優を雇ったわ」と答えた。一方、アンは出演経緯について「あるとき、義理の兄弟たちと映画鑑賞しようとしたけれど、全員が興奮するような映画が見つからなかったの。特に90年代のキャメロン・クロウ監督やジェームズ・L・ブルックス監督作をほうふつさせる映画はどこに行ってしまったのと思ったわ。そんなときに今作の脚本を受け取った。そこには、わたしがこれまで読んだ脚本の中でもベストなキャラクターが書かれていた」とキャラクターに惹(ひ)かれたことを明かした。
ベンとジュールズを比較して、アンは「現在、わたしたちはあらゆる情報を得ることができる社会にいるけれど、実際にはろくに知らないことばかり。ベンの時代のビジネスマンは、人とのコミュニケーションで成り立っていた。一方ジュールズは良いアイデアと情熱を持っていて、彼女の会社も軌道に乗り始め良い状態にあるの。ただ、何か重要なものが会社に欠けている。そこで、ベンは若者中心の会社に彼の豊富な経験を持ち込み、いかに会社が成長するか教えていくの」と説明した。
これまでロマンチック・コメディー映画を描いてきたマイヤーズ監督は「ベンとジュールズはロマンチックでもセクシャルな関係でもないけれど、愛情は存在する。二人は強い絆で結ばれているけれど、親子ではないため、まれな絆なの。彼らが実際に父親と娘ならば、今作のようなコミュニケーションは取らなかったと思う」と答えた。
映画は演技派デ・ニーロが、抑えた演技で若者を見守っていく設定が興味深い。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)