若手注目の俳優ナット・ウルフが語る、ミッキー・ロークと組んだ新作とは?
映画『きっと、星のせいじゃない。』で注目の若手俳優ナット・ウルフが、新作『アシュビー(原題) / Ashby』について語った。
本作は、シングルマザーと新たな土地に引っ越してきた高校生のエド(ナット)が、ある日シニア世代を題材にしたエッセイの宿題がきっかけで、隣に住むアシュビー(ミッキー・ローク)と仲良くなるが、彼はCIAの殺し屋という過去を抱えていたというストーリー。エマ・ロバーツが恋人役で出演し、トニー・マクナマラがメガホンをとった。
ミッキー・ロークとの共演ではナーバスにならなかったのか。「特に彼と演じることでナーバスにはならなかった。僕が11、12歳の頃、両親が持っていたDVDのコレクションで、彼の作品『ダイナー』『ランブルフィッシュ』を鑑賞して大ファンになった。事前の脚本の読み合わせでは、ミッキーの自宅を訪れたんだ。彼は僕の俳優のコーチのことも知っていて、すぐに意気投合できた。その後、映画内にあるダイナーでパンケーキをつかんでいるシーンの読み合わせをやろうとしたけど、パンケーキがなくて、(ミッキーが作った)コーヒーの泡をふざけてつかみながら読み合わせをした」とすぐに打ち解けたことを語った。
エドというキャラクターについて「男はある年齢に達すると、(男らしい)何か意思表示をしなければならない。この役も(その意思表示から)アメフトをする決意をすることになるため、僕はアメフトを学んだ。僕が住んでいた所には、アメフトのチームがなかったから、撮影3週間前から、今作に出演した学生アメフトチームに加わって、トレーニングを行った。最初は、今作のエドのように全く場違いな場所に居るように見えたけど、3週間のトレーニングを経て、コーチは僕にチームに加われと言ってくれたほど上達したんだ」と語る通り、映画内でもその意気込みを見せている。
エマ・ロバーツとの共演について「彼女のことは11歳の頃から知っていて、児童向け番組でも共演したことがある。その後の映画『パロアルト・ストーリー』では、僕の役は彼女に対してすごく意地悪だったが、セットではすごく仲良くなれて、今度は彼女に対して優しい役をやりたいと思っていたから、今作の役は完璧な役になった」と振り返った。
映画は、一筋縄ではいかないアシュビーと、彼の懐に入って、彼の真の姿を探り出そうとするエドとの掛け合いが面白い。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)