『メイズ・ランナー2』がジョニデ新作を抑えて首位!
全米ボックスオフィス考
先週末(9月18日~9月20日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、巨大迷路からの脱出を描くシリーズ第2弾『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』が興行収入3,031万6,510ドル(約36億3,798万1,200円)で首位デビューを果たした。同じく初登場のジョニー・デップ主演最新作『ブラック・スキャンダル』は興収2,263万5,037ドル(約27億1,620万4,440円)で2位に続いた。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル120円計算)
『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』で描かれるのは、第1ステージの迷路の出口にたどり着いた“選ばれた者”たちが、灼熱(しゃくねつ)の砂漠を舞台にした第2ステージに挑むさま。オープニング興収は第1弾『メイズ・ランナー』(3,251万2,804ドル・約39億153万6,480円)から若干のダウンとなった。メガホンを取ったのは、前作に引き続き視覚効果出身のウェス・ボール監督。
『ブラック・スキャンダル』は、実在のギャング、ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャーがいかにしてボストン史上最も危険な力を持つ犯罪者になっていったのかを描くクライムドラマ。ブルーの瞳から薄くなった毛髪までバルジャーに成り切ったジョニーの姿が話題を呼んでいた。クライムドラマとしては、ベン・アフレック主演・脚本・監督作『ザ・タウン』(2010)と同等のオープニング成績となった。
『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』が3,791館、『ブラック・スキャンダル』が3,188館で公開されたのに対し、今年乗りに乗っているユニバーサルの新作『エベレスト 3D』はわずか545館での公開ながら722万2,035ドル(約8億6,664万4,200円)を稼ぎ出して5位デビュー。来週の拡大公開を前にIMAXなどの大きなフォーマットでのみ上映され、人気フランチャイズ作ではないのにもかかわらず記録的な興収を上げた。エベレストで1996年に起きた遭難事故を圧巻の3D映像で映し出す。出演はジェイソン・クラーク、ジョシュ・ブローリン、キーラ・ナイトレイ、サム・ワーシントン、ジェイク・ギレンホールなど。
また、各国の映画祭で上映され好評を博したエミリー・ブラント主演クライムドラマ『シカリオ(原題) / Sicario』は6館での限定公開ながら25位に初登場。1館あたりの興収が6万6,881ドル(約802万5,720円)という今年最高の数字を記録する大ヒットとなっている。メキシコの麻薬カルテルのボスをターゲットとした特別捜査に参加したFBI捜査官(エミリー)の苦悩を描いた作品で、すでにベニチオ・デル・トロふんする暗殺者に焦点を絞った続編の制作が進んでいると報じられている。
今週末は、上司アン・ハサウェイのもとにやって来るインターン、ロバート・デ・ニーロの姿を描く『マイ・インターン』、ファンタジーアニメ『モンスター・ホテル』の続編、イーライ・ロス監督の食人ホラー『グリーン・インフェルノ』などが公開される。(編集部・市川遥)
9月18日~9月20日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』
2(初)『ブラック・スキャンダル』
3(2)『ヴィジット』
4(1)『ザ・パーフェクト・ガイ(原題) / The Perfect Guy』
5(初)『エベレスト 3D』
6(3)『ウォー・ルーム(原題) / War Room』
7(4)『ア・ウォーク・イン・ザ・ウッズ(原題) / A Walk in the Woods』
8(5)『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
9(6)『ストレイト・アウッタ・コンプトン(原題) / Straight Outta Compton』
10(22)『グランマ(原題) / Grandma』