キムタク「無限の住人」実写化で主演!三池崇史と初タッグで約10年ぶり時代劇映画!
SMAPの木村拓哉が、漫画家・沙村広明の代表作を実写映画化する『無限の住人』で、『武士の一分(いちぶん)』(2006年)以来、約10年ぶりに時代劇映画に主演することが明らかになった。メガホンを取るのは、アクション大作『テラフォーマーズ』(2016年公開予定)など話題作を多く手掛ける鬼才・三池崇史監督。三池監督の指名で主演抜てきとなった木村は、「映画監督に求められるというのは役者にとって最もありがたいことなので、『三池崇史監督が僕のことを要してくださった』という事実に、自分の中でなんかざわめいた、という気持ちがありました」と語っている。
原作は、1993年から2012年に「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載され、単行本(全30巻)累計発行部数は約500万部を記録する人気漫画。江戸時代を舞台に、不老不死の肉体を持つ侍・万次が、剣客集団・逸刀流(いっとうりゅう)に両親を殺された少女・浅野凜の仇討ちのため戦いに身を投じる姿を描く。
万次について「『死ねない』と考えるか、『不死身』ととるかは一線上にあるものだと思う」と語る木村は、「今の社会では想像できないものすごい<痛み>を背負っているキャラクターなので、思いきりと、バランスの取り方をうまくやらないと、観てくださる方に納得してもらえない」と気合十分。「もちろん自分の“個”はありますけど、現場では監督の求める“素材のひとつ”だと思うので、共演者、スタッフと集中して現場に臨みたいと思います」と初タッグを組む三池監督への信頼をのぞかせる。
三池監督も「昭和と平成を串刺しにするスーパースター・木村拓哉を用心棒につけた我ら映画界の逸刀流・三池組は世界最強」と自信のコメント。また、小岩井宏悦プロデューサーは「<死なない侍>という存在が数十年もトップの俳優として色あせない彼の存在感と重なり、アクションを具現化する身体能力、色気、この作品が持つ哲学を支えることができる人間力など、確かに彼しかいない」とキャスティングの理由を明かす。
11月に撮影を開始し、2017年の公開を目指す。国内外から高い評価を受ける三池監督の新作時代劇とあって、世界を視野に入れたビッグプロジェクトの始動となりそうだ。原作者の沙村は「大好きな監督さんと日本最高峰の主演、才能ある様々なキャストとスタッフの力を借り、『無限の住人』に再び命が吹き込まれるのを心から楽しみにしています」と期待を込めている。(編集部・入倉功一)
映画『無限の住人』は2017年公開予定