大自然の中で解放感たっぷり映画鑑賞!日本初の野外映画フェスを体験
日本初の野外映画フェス「夜空と交差する森の映画祭 2015」が、3日から翌朝にかけて山梨県にある白州・尾白の森名水公園「べるが」で開催され、2,000名を超える参加者が訪れた。
今年で2回目の開催を迎えた同映画祭は、「映画鑑賞から映画体験へ。」をコンセプトにした映画上映イベント。木々に囲まれたマイナスイオンたっぷりの空間や川のそばなど自然の中に四つのステージが特設され、ショートムービーを中心に長編映画4本を含む全51作品を上映。フードコートやワークショップコーナーもあり、来場客はその中を自由に行き来しながら朝まで映画や会場の空気を楽しんだ。
「野外映画フェス」という名の通り、通常の映画館とは違った解放感や自由さを味わえるのも印象的。タイムスケジュールは15時に開場、18時半より上映開始し、そのまま各ステージで朝まで作品が上映され続けるという流れ。客席は決まっていないため、入場するとまずはそれぞれ探索したり、レジャーシートや寝袋などでスペースを確保。上映中にも人の移動はあるが、自然の中と思えば不思議と音なども気にならなかった。
当日は天候にも恵まれ、19時頃には星空が。気温がぐっと冷え込む24時~25時になると人の行き来も落ち着き、朝方まで映画鑑賞する人や寝袋で仮眠を取る人、懐中電灯を手に散歩する人などさまざま。参加者は女性の姿が目立ち、ステージ後方で取材をしていると恋バナが聞こえてくる場面もあった。
また、各ステージの雰囲気もそれぞれで、四つのうちホラーやミステリー作品を上映する「MYSTERY FOREST」(ミステリーフォレスト)では、木々の上から白い布が垂れ下がり、ピンクや青のライトが照らされるなど非日常的な空間を演出。意味深な動物の骨のオブジェも置かれ、女性の参加者からは「怖い!」と悲鳴が上がっていた。ほかにも、フォトブースでは記念撮影をする人で列ができたり、自由にメッセージを書き込める黒板は開場から3時間足らずで埋まる人気ぶり。来年も同会場で開催予定とのことだ。(中村好伸)