香取慎吾、「元カノ」に斬られてホントにつらかった!
『ギャラクシー街道』インタビュー
ドラマ、映画、舞台と長きにわたって三谷幸喜とコラボを続けてきた香取慎吾が、最新作『ギャラクシー街道』について、そして男という生き物について語った。
三谷が描く初のSF作品『ギャラクシー街道』は、香取も「こんな三谷幸喜は知らなかった」と語る前代未聞の内容だ。「(映画のキャッチコピーに)『宇宙人だらけのロマンティックコメディ!!』とあるけど、それだけじゃないですから。かなりセクシャルでもある。ある意味、行き着いた三谷ワールド。三谷さんはいろいろな落差を笑いにしてきたけど、宇宙を舞台にするとこうなるんだという驚きがありました」。
香取ふんする宇宙のハンバーガーショップ店長、ノアを中心とした物語。ある日突然客として店を訪れた元カノ・レイ(優香)と、店を切り盛りする妻・ノエ(綾瀬はるか)の間でノアは、みっともないほど感情の右往左往ぶりを見せる。「元カノがまだ自分のことを思ってくれているんじゃないかと考えたり、全て支えてくれている奥さんに対して『オレがいなきゃダメなんだ』と思ったり。あの空回り具合は、男ならではだし、僕にも気持ちがよくわかります」と男心に共感したという。それだけに、これまでの共演作で恋人役が多かったという優香にバッサリ斬られるシーンは、本人もたまらなかったそうで「芝居上のこととはいえ、ホントの元カノに斬られたみたいでつらかったです」と笑う。
ハンバーガーが大好きな香取にとって、ハンバーガーショップの店員役はある意味、夢だったという。ついにそれがかなったが……。「『TALK LIKE SINGING』という舞台でご一緒したときも、ハンバーガーショップで働いているシーンがあったんですよ。香取慎吾=ハンバーガーというイメージがあるのかな。ノアの設定(ハンバーガーの食べ方にほれてノエと結婚)ほどじゃないけど、僕もハンバーガーをキレイに食べる女の子、好きだし。自分もキレイに食べられるほうだと思っているんですよ。でも、映画の中には食べるシーンはなかったので撮影が終わったあと、たくさん食べました(笑)」。
基本的にはショップ内で展開するシチュエーションコメディー。しかし、ノアが宇宙空間に飛び出すシーンもある。「この仕事をしていると、宇宙に行ってみたいとか、SF映画に出てみたいとかあると思うんですけど、まさかこういう形で実現するとは(笑)。そこも楽しんでもらえたらうれしいですね」。(取材・文:相田冬二)
映画『ギャラクシー街道』は10月24日より全国公開