エミリー・ブラント&ベニチオ・デル・トロ共演!善悪を超えたメキシコ麻薬戦争描くカンヌ出品作公開
トム・クルーズ主演『オール・ユー・ニード・イズ・キル』で注目を浴びたエミリー・ブラントがベニチオ・デル・トロと共演を果たしたクライムアクション『シカリオ(原題) / Sicario』が、『ボーダーライン』のタイトルで2016年4月に日本公開されることが決定した。第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された話題作だ。
舞台は、麻薬に絡んだむごたらしい暴力と死が、日常と隣合わせに存在するアメリカとメキシコの国境町・フアレス。アメリカ国防総省の特別部隊に召集されたFBI捜査官ケイト(エミリー)が、謎のコロンビア人(ベニチオ)と共に、巨悪化する麻薬組織・ソノラカルテルを壊滅(かいめつ)させるための作戦にあたる。
人命がゴミのように扱われる場所で、仲間の動きも知らされない極秘任務についたケイトは、生きるため、正義とモラルの狭間(はざま)で苦悩することに。善と悪の境界が揺らぎ始めた彼女が、得体の知れない悪を追うほどに深くなる闇の先で見つける真実とは……。エミリーを召集する特別捜査官役でジョシュ・ブローリンも出演。実力派俳優のアンサンブルにも期待したい。
メガホンを取ったのは、ヒュー・ジャックマン主演の『プリズナーズ』などで話題を呼び、『ブレードランナー』続編の監督に抜てきされたドゥニ・ヴィルヌーヴ。本国アメリカでは、現地時間9月19日より6スクリーンの限定公開で封切られ、1館あたりの興行収入で、6万6,881ドル(約802万5,720円)という、今年最高のスクリーンアベレージをマーク。10月2日より全米2,620館に公開規模が拡大され大ヒット中だ。リアリティーあふれるアクションと、重厚な人間ドラマが融合した傑作の誕生を期待させる。(数字は Box Office Mojo 調べ、1ドル120円計算)(編集部・入倉功一)
映画『ボーダーライン』は2016年4月、角川シネマ有楽町ほか全国公開